川北英隆のブログ

遠州の高根山を歩く

前の会社の同期会が東京であった。そのついでに、東海道線の島田駅で途中下車し、高根山という丘を歩いた。標高151メートルである。そんな丘に途中下車して行くとは、何があるのか。一等三角点である。思いもかけず、歴史も学んできた。
新幹線で掛川まで行き、そこから在来線に乗り換え、島田まで乗った。島田は大井川の両岸に拡がっている。そもそも大井川が駿河国と遠江国との境だと思うのだが、どうなっているのか。
島田は大井川の渡しで有名である。文金高島田も島田が発祥とか。そんな町だから多少の期待はあったのだが、実際に降りてみると普通の町に近かった。宿場跡を見るべきだったのかもしれない。
島田から高根山までは距離がある。とはいえ、タクシーで丘に行くには気が引ける。というのもほとんど頂上まで車で入れるので。調べると、静岡鉄道のバス(しずてつジャストライン)を使って近くまで行けることがわかった。
駅の北口で静波海岸行きのバスに乗り、片岡というバス停で降りた。高根山のほぼ真東、直線距離で4.5キロ程度離れている。そこから右手(北側)に丘を見つつ、ほとんど車が通らない車道を西北西に歩き、東名高速をくぐった先で南西に折れ、谷田という集落を目指す。
高根山へは、この谷田から谷沿いの道に入る。その道の三叉路で初めて道標がある。左手の谷に入る。茶畑が多い。タクシーなら標高50メートル付近まで入れる。その先は杉の植林になり、車道も細くなる。タクシーでは無理かもしれないが、軽なら入れる。
標高100メートル付近で車道が終わる。少し山道を歩くと稜線に着く。左手に歩けば自然林の森になり、すぐに頂上である。
頂上には白山神社がある。自然林が残されているのはこの神社のおかげだろう。展望はないが、ヒカンザクラの花が残っていた。
帰りは往路を戻った。高根山から東に伸びる尾根を下る手もあったのだが、バスを降りる手前で「小山城」というのを見つけ、それを見学したいと思っていたため、先を急いだ。往復2時間だった。
写真が高根山の山頂である。この三角点の横には天測点も設置されている。株価が急落した週末に高根山に登ったのは少し皮肉っぽいかなと思いながら、写真に記録した。
20200301高根山.jpg

2020/03/01


トップへ戻る