川北英隆のブログ

春は近くまで

今日は東日本大震災の日である。その当日、東京にいて地震を体感した。同時に、僕を含めた3人が、地震で流れた宴会の代わりに近くのレストランでワインを傾けた。貴重な体験だった。で、今年の3月はコロナ騒動である。しかし、春は必ずやって来る。
人の感情とは変なもので、周りの状況がどんどん良くなれば、それが永続すると思ってしまい、楽観に振れる。周りの状況が悪くなり、簡単に修復できそうにないと思うと、極端な悲観に陥る。
2012年の末から、世界経済が回復の歩調を速めたことにより、日本の株価は急速な上昇に転じた。それでも日本の国内経済が停滞を続け、日本の物価がグローバルな基準で安く放置されてしまったため、景気上昇で潤った海外からの旅行者が急増した。これらで利益を得て有頂天になってしまった投資家、企業が多いのではないか。
コロナ騒動は、そんな気分に別れを告げるべきこと、本来何をすべきなのかを考えないといけないこと、考えたことをできるだけ急いで実行すべきことと、これらのための絶好の機会が今だと告げてくれている。
株価はいつまでも上がり続けない。インバウンド景気を今後も期待するからには、その裏にある弊害や、それに伴うリスクを見定め、これらへの対策を準備することが肝要である。インバウンドだけでない。たとえば、感染リスクの高い通勤電車に関し、人権の観点から疑問を抱き、対応策を考えないといけない。イメージすれば、畜舎のブタやケージに入れられたニワトリ並みである。
何事にも、昼があれば夜がある。夏があれば冬がある。逆も同じである。
先日、紀尾井町付近に用事があったので、地下鉄を降りて通りを歩いていた。すると、東京ガーデンテラス紀尾井町に移築された旧李王家東京邸の庭にハクモクレンが3本だったか、今にも咲こうとしていた。スマホを所持していたので写真に収めた。それをアップしておく。ハクモクレンが小さすぎるかな。
ついでに東京を歩いていると、僕がサクラ開花の定点観測に使っている場所で、蕾がかなり大きくなってきていた。まだ赤味はなかったのだが、「今年の桜は暖冬で早い」の予想のとおりだった。
もう春はそこまで来ている。
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2020/03/11


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