川北英隆のブログ

京都の春と卒業式

今日大学に出かけると、ちょうど卒業式だった。よく知らないのだが、大きな会場を借りての一斉の卒業式は中止になったような。その代わりに個別単位で行われたようで、午後の大学構内は晴れ姿の若者で溢れていた。そんな中、桜が咲き始めていた。
僕らの頃の桜はというと、普通は入学式のイメージだろう。東京のように、卒業式に満開になれば、それで散ってしまう。縁起的にはどうか。
それはともかく、西風も強い一日だった。楠が新緑を迎え、古い葉を落とし始めている。このため、道路がそのカラカラした葉でさざ波状に揺れていた。
最近の卒業生は正門の横にある大学の標識で記念撮影するらしい。小さな標識なので、写真のための行列ができていた。立看が禁止になるまで、長らく影に回っていた標識である。
そもそも、僕なんかはその存在すら最近まで知らなかった。卒業式なんてバカらしくて出なかった身としては、そんな前での記念写真に現在を感じてしまう。
他の大学でも卒業式なのだろう。それらしい姿を方々で見かけた。京都の桜だが、鴨川はちらほら、高瀬川は温かいようで2分程度だと思う。コブシも咲き始めていた。大学の標識はともかく、咲き始めた花は門出の祝いである。
それで、花の香りがコロナを退治してくれるといいのだが。それは無理としても、春に心躍ることでコロナに対する免疫力が増せばいい。それだけでも満足である。
写真は高瀬川沿いに並木として植えられているコブシである。よく咲いていた一株だった。
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2020/03/23


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