川北英隆のブログ

コロナの恩恵

GWの長い休みに入った。でも遊びに行けない。せいぜい散歩程度、「困ったこっちゃ」。でも、コロナ、悪いことだけではなさそうだ。そう思って探すと、いくつか恩恵がある。
前から書いているように、京都から観光客がいなくなり、町中が落ち着いた。落ち着きすぎているのだが。
飲食店が空いている。前に書いたピザ屋(ピッツェリア・マリータ)で昼飯を注文し、持ち帰って家で食べられる。以前の昼飯時は混みすぎていて、持ち帰りを注文するどころではない雰囲気だった。
この店をしばらく応援しようと思っている。空き過ぎて潰れると困るので。他の贔屓の飲食店も同じである。持ち帰りができるのであれば、是非注文したいと思っている。
もう1つ見つけたのは(カミさんが見つけ、その恩恵にあずかっているのだが)、デパ地下(平日しか開いていない)や錦に、普段めったにないような食材が並ぶようになったこと。
例えば鮮魚、普段は薄っぺらい刺し身しか並んでいないのだが、その切り身が分厚くなっている。めったに並ばない魚も時々見かけるとか。料理店に流れていた立派な魚が、一般の小売にも並ぶようになったのだろう。
もう1つ、発見したのがイチゴである。普段は大したことのないのしか口にできないのだが、今日の朝食に食べたのは大きくて、酸味と甘味が適度に混じっていた。「美味い」とイチゴを褒めたのは、何十年ぶりだったか。
実はイチゴにはうるさい。というのも、中学から高校にかけて、採りたてのイチゴを食べていた。親戚がイチゴを栽培していたものだから、春休みに収穫を少し手伝い、味見させてもらっていた。
コロナの恩恵、たまには見つけて生きていかないと、本当に鬱になる。
一方、恩恵転じて災いとなることもありそうだ。在宅勤務である。
通勤電車に乗らずに仕事をし、それに慣れてしまうと、「一度やったら止められない」のではないか。安月給でも誰も辞めない大学教員のように、また乞食のように。コロナが収束すると、次の問題が社会全体の出社拒否になるかもしれない。

2020/04/29


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