川北英隆のブログ

スカシユリが咲く

ベランダに置いてあるスカシユリが咲いた。この春、何年ぶりだろうか、植えかえた。その甲斐があったのか、2つ咲いた。写真にはそのうちの1つが写っている。
このスカシユリ、三鷹に住んでいた頃、市からもらったように覚えている。35年前後前のこと。当時の日本には財政的な余力があったのだろう。植木を数種類もらったように記憶している。
三鷹時代は一軒家の借家で、近くに武蔵野の面影を残した雑木林もあった。もらったスカシユリを庭に植えたところ、立派な花を咲かせた。本当のところササユリの白い花ならより雑木林に似合ったのだろうが、写真の色でもそれなりに似合う。
それ後、国分寺に転居し、京都に移った。その度にスカシユリの球根を掘り起こし、引っ越し用品とともに運んだ。こうなると、もはや一種の戦友みたいなものか。戦友という表現が古ければ、旧知の仲である。
すぐに枯れる草や木もあれば、丈夫なのもある。このスカシユリ、性質が丈夫なのだろう。京都に置いてある植物で圧倒的に古い。実のところ、奈良の実家に三鷹時代のムクゲがあって、スカシユリとどちらが古株なのかは不明である。
いずれにしろ、こうなってくると、「こっちよりも長生きするのでは、そうしろよ」と応援したくなる。
追記:カミさん曰く、「このスカシユリ、三鷹市やない、神戸の姉からもろたんや」と。
20200610スカシユリ.JPG

2020/06/10


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