川北英隆のブログ

薄紫のムクゲの花

昨日、雨の中を実家に行くと、木槿(ムクゲ)の花が咲いていた。赤紫の花を咲かす種類である。白いムクゲが一般的だが、その改良種だろう。写真がその花である。
木槿と書く方が花の柔らかい感じが出る。でもまあムクゲにしておこう。Z会の通信添削をやっていた頃、添削者を試すためにトラを虎と書いてみたところ、赤を入れられたことを思い出す。
ムクゲは韓国の国花である。白いムクゲの中心部が太陽に似ているからだろうか。
実家のムクゲも、写真にあるように真ん中が赤い。花弁が八重のムクゲもあるようだが、姿が変である。ムクゲは一重でなければ意味がないと思っている。
この実家のムクゲ、大きくはないが樹齢は40年近い。出自は三鷹である。当時の借家の近くは植木畑になっていて、いろんな色や形のムクゲが咲いていた。その中で目立ったのがこのムクゲである。挿し木をしたらどうなるのか試したところ、根を張った。
ムクゲ、幼稚園前から大学2回生(?)まで過ごした市内の元実家でも思い出がある。隣家の庭に大きな木があり、よく咲いていた。白い正統派のムクゲだった。
そのムクゲの花の芯にはよく虫が付く。ガの幼虫である。丸く薄茶色の穴が空いているから一目瞭然である。
そんな虫の付いたムクゲの花(というか蕾)を探し、虫を取り出して金魚の餌にしていた。金魚も「ご馳走や」と食べた。
実家のムクゲにもその虫が付いていたので、昔のことを思い出した。残念ながら今は池がなく、金魚もいない。まさか唐揚げにして酒の肴にするわけにもいかないが、ひょっとして昆虫食の妙案か。ムクゲも薬になるらしいから、一緒に炒めたら手間もいらずに最高かも。
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2020/07/07


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