川北英隆のブログ

クロアナバチの狩り

郡山の実家に行き、伸びた草木の手入れをした。今年の梅雨は長く日照不足だったため、大して伸びていないのではと期待していたのだが、温室育ちになりがちな野菜ではなく、自然の草木は軟ではない。しっかりと成長していた。
この時期、庭の木にはセミが多い。クマゼミとアブラゼミである。昼はお休み、鳴くのは朝と午後3時頃からである。セミの命は短いから、草引きをしていると何匹か成仏していた。
庭にいる昆虫はセミだけではない。かなり昔から住み着いているのがジガバチの仲間である。夏は産卵の季節、毎年のように玄関前の土に穴を掘っている。穴の中に幼虫の餌となる昆虫を運び、それに卵を産み付ける。
写真に撮った。スマホなので上手くは取れていないが、中央付近の黒いのがハチ、青いのが獲物となったバッタ(多分)である。
観察していると、バッタを巣穴の前まで運んで来て、いったん降ろす。そのすぐ後、一度巣穴に入る。巣穴をチェックしつつ、獲物の大きさと穴の大きさを比較しているのだろう。それが終わるとか穴から出てきて、獲物をくわえ、バックしながら巣穴に引きずり込む。
写真のジガバチの仲間、調べるとクロアナバチらしい。毎年来ているのが同じ種類かどうかは定かではないが、多分代々巣穴の場所を申し伝えているのだろう。
ついでに書いておくと、近くにドロバチの巣もあった。ドロバチの仲間で有名なのはトックリバチである。ほんま、とっくりそっくりな巣を土で作る。その中に酒ではなくて獲物を入れ、卵を産み付ける。ついでにそのドロバチの巣の写真もアップしておく。写真の土の塊、左側に出入りしたような凹みがある。
ちなみに、クロアナバチもトックリバチも、めったなことでは刺さない。怖がる必要がないから、安心して観察できる。
20200803クロアナバチ.jpg

20200803ドロバチの巣.jpg

2020/08/03


トップへ戻る