川北英隆のブログ

大文字山には多少の秋か

大文字山にトレーニングがてら入った。依然暑い京都だが、少しは秋風が入り始めているのかもしれないと感じた。
山の中で人に出会うのが嫌なので、今年一番早く家を出た。近頃は(家付近から見ると)大文字山付近から日が昇るのだが、その時間は6時頃になっている。秋分まで後1ヵ月、太陽の高さが4月下旬なみだから、日の出が遅くなって当然である。
街を歩いていると、また蹴上の登り口でも、コオロギ(リーリーリーとの音だからツヅレサセコオロギかな)が鳴いていた。前回大文字に入ったのはお盆の少し前、その時にはコオロギの声がしなかった。東京(国分寺)では8月に入ると鳴いていた。カネタタキか、リンリンリンと、小さなカネを叩くように、盆が近いことを告げていた。
山の中のセミの声に大きな変化があり、ツクツクボウシが多くなっていた。クマゼミの声は少なくなり、ミンミンゼミが元気だった。下り、最初はミンミンゼミが一斉に鳴いていたのだが、下るとツクツクボウシの大きな合唱に変わった。お盆前に涼しげに鳴いてくれていたヒグラシの声が一つもしなかったのは不思議だった。
ヒグラシがいついなくなるのか、町中にいないセミだから、よく知らない。次回以降、山に入ったときにちゃんと観察しようと思った。
最後にキツツキである。夏場、まったく聞かなかったトントントンという打撃音を久しぶりに聞いた。冬に備え、ぼちぼち食べ溜めしようとしているのか。バードウォッチングの趣味はないものの、キツツキはカッコーとともに子供の頃からの憧れの鳥だった。高原というか山というか、それを象徴する鳴き声(音)だから。

2020/08/20


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