川北英隆のブログ

コロナ以降の大病院の実態

コロナが病院を襲っている。コロナの感染者数が増えてからというもの、僕は病院に行ったことがないのだが、カミさんによると、一時はかなり外来患者数が減っていたらしい。これに関し、病院に関するもう少し確かな情報が得られた。某大学病院の状況である。
それによると、今年3月までは大きな落ち込みはなかったのだが、4月に入って落ち込み、5月が一番酷かったとのことである。コロナを危惧し、急を要しない場合に病院に行くのを控えたようである。
その証拠ではないが、この大学病院の場合、かかりつけ医からの紹介は減っていないとのこと。要するに、どうしようもなく受診する人数に大きな変化はない。
当り前だが、コロナだからといって、病気は待ってくれない。具合が悪くなれば、コロナが心配であろうとも医者に行き、症状が重ければ大病院ということになるのは当然として、症状が軽ければ市販の薬や我慢で対処というわけか。町の診療所の患者数も減っているとの身近な情報があるし、この大学病院が(患者数が減ると赤字になるので)「営業活動」をしたところでも、どの病院や診療所も患者数が減っているとのことだったらしい。
戻ると、6月以降も前年比で患者数の減少は続いているものの、5月ほどの状況ではないとのこと。つまり少しは戻っているのだが、コロナ前にはまだ距離があるらしい。
それと、大病院の場合、市や県の要請でコロナ患者を受け入れざるをえない。この大学病院もコロナの重症患者の受け入れを始めたが、それによって風評被害が生じ、コロナ以外の患者数が減ったとの説明もあった。もっとも、この病院では、コロナのクラスターは発生していないとのことである。
病院は大変である。GoToキャンペーンをやる予算があるくらいなら、まずはコロナ対策の核心部である病院経営を補助することで、診療体制を量と質の両面で拡充し、コロナに感染しても受診できる態勢を整えるべきである。そうでなければ、医者や病院の反乱が起きても仕方ないように思える。

2020/11/30


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