川北英隆のブログ

京都府井手町の5山を周遊

コロナの合間を縫って無人に近い山を周遊してきた。コースはというと、JR奈良線の山城多賀駅で降り、その東側の山並みを、順に北峰、大峰、大焼山、有王山に達した後、西に向かって折返し、山吹山の稜線を歩き、JR奈良線の玉水駅に戻るものである。
京都からだと近い。通勤時間帯後の電車に乗っても陽が高いうちに駅に戻れた。山の道もまあまあ整備されていた。正月以来の寒波が峠を越え、日和も良かったことだし。
と、緊急事態宣言下の京都での山歩きの言い訳をしつつ、歩いた山の高さを記しておく。北峰(240)、大峰(303)、大焼山(429)、有王山(378)、山吹山(373、ただしその東側、393メートルの三角点の点名も山吹山)である。駅から駅まで5時間40分かかった。
もう少しイメージを書いておく。
多賀駅から東に向かい、北峰(きたみね)の北側から尾根にとり付いた。北峰まで踏み跡は薄い。北峰を越えて大峰(おおみね)に登る。道は明瞭になる。大峰は万灯呂(まんどろ)山とも呼ばれ、南山城の展望台となっている。
大峰山頂から車道を下り、木津川の支流、玉川の北側の山にとり付く。三角点324メートルから東に伸びる山並みである。その稜線の最高点、380メートルのピークを越した後、北側の谷に下りる。この山並みを歩く必然性はないのだが、車道を歩くよりもいいだろうと思ったから。
谷に下り、すぐに北側にある大焼(おおやき)山に登る。大焼山から南東に下り、有王の村の南にある有王(ありお)山に登る。この付近、南北朝時代に後醍醐天皇が笠置(かさぎ、奈良の北側、木津川のほとり)から逃げ延びた地とされる。
有王山からは尾根伝い山吹山の稜線に入れる。稜線上のピークに達するには、地図を見ながら登り口を探すことになる。
全般的に、道はピークを趣味的に越える以外はほぼ明瞭なのだが、大峰の南、324メートルの三角点へのアプローチと、山吹山の稜線からの下山部分が少し迷いやすい。地形図で道のない部分が多い割には明瞭だと言える。前週の高雄山の稜線といい、里山特有の分岐が多いものの、慣れていれば、人が少ないだけに楽しい山歩きになる。
写真は多賀駅の郊外から見た北峰と大峰である。
20210115北峰と大峰.jpg

2021/01/15


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