川北英隆のブログ

南山城の飯盛山と格闘する

京都駅からJR奈良線に乗り、山城青谷駅で降りた。遅めに家を出てラッシュを外したため、電車は空いていた。注意は、山城青谷駅に快速が停まらないこと。しかもJR奈良線の城陽駅から先、電車の本数が少なく、山城青谷駅の普通の時間帯は1時間に2本である。
今回の山は青谷駅からほぼ東に位置する。駅から100メートルほど北に行き、右折する。道なりに歩くと小さな丘越えになり、竹やぶを過ぎて病院(南京都病院)の横に出る。その先、左折して青谷川に沿って国道307号線を歩く。
最初に登る予定は飯盛山(183メートル)だった。国道を歩いていると、青谷川の向こうに双耳峰的な(素晴らしく格好の良いものではないが)飯盛山が見えてくる。上の写真の右のピークが山頂である。
地形図にはその双耳峰の鞍部に向けて、南側から道が描かれている。その鞍部に上がれれば後は簡単だと、当初に予定していた。問題はその道の描かれ方が私有地っぽいことだった。石屋(磊石株式会社)があるので、大きな石を置いているのかもしれないとの直感である。
その石屋に近づき、まずは高塚山への道(地形図の実戦路で、実は林道)が東南東に国道から分岐していることを確認した。
次は飯盛山の鞍部への道だが、悪い予感が的中した。完全に石屋の私有地であり、塀などで囲われていて、中に入れない。
どうするのか、川を渡れば登り口が見つかるかもと思い、さらに先を歩いた。残念ながら、運送会社の駐車場、ラーメン屋と続き、奥には高い塀があり、川に下りられそうにない。
ラーメン屋の先で塀が途切れ、そこから川に下りられそうだった。偵察すると、不法投棄の跡があるものの、川へと下った跡もある。場所は飯盛山の北側、青谷川と支流が合流する地点のほんの少し上である。
合流点付近から飯盛山とその東隣の山(高塚山の北側の山)との鞍部に上がり、そこから飯盛山の東尾根を登る計画に変更した。
冬のこともあり、川の流れは細い。何回か飛び石伝いに川を渡りながら河原を歩き、合流点の少し上に出た。そこに尾根が伸びてきていたので(100メートルの等高線部分)、そこから登ることにした。
地形図では谷が広そうだったので、標高120メートル付近で対岸(左岸)に進むつもりだったが、意外に谷は深い。しかも尾根を登るにつれて踏み跡が出てきたので、しばらくそれを登ることにした。その後、飯盛山と東隣の山の鞍部がほぼ同じ高さに見えてきたので、踏み跡から外れ、トラバース気味に鞍部と尾根道を探した。
鞍部付近の地形は少し複雑だったが、木の間から地形を確かめつつ、鞍部を越え、飯盛山の東尾根に入った。踏み跡はあるような、ないような状態だった。背の低いシダの生えた斜面を登った。広葉樹林と松とが入り混じっているが、ヤブは深くない。
すぐに頂上に到達した(下の写真)。木の間から西側の展望が少しある程度だった。山頂のプレートはなかった。山頂かどうか、GPSで確認するより他ない。
下りは鞍部に戻らず(戻っても仕方ない)、東尾根から適当に下り、植林の中に入った。踏み跡はやはりあるような、ないような状態である。沢を渡り、登りに使った尾根の下側を歩いた。青谷川の河原には、合流点の少し下で出た。その下に小さな堰堤があった。後は行きのルートをたどり、国道へと上がった。
結局のところ、飯盛山へは適当に登るしかないのだろう。タイムだが、国道から川に下り、同じ地点に戻るまでに70分かかった。当初の予想以上に時間を使ってしまった。
20210106飯盛山.jpg

20210106飯盛山山頂.jpg

2021/01/06


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