川北英隆のブログ

妙光寺山へ

妙光寺山は東海道線の野洲駅から近い。新幹線はすぐ横を通っている。もっとも、背が低く、小さなピークがいくつもあるため、車窓からはどれが妙光寺山か定かでなかった。訪問はというと、秋は松茸山だろうし、夏は暑いしで、これまで機会がなかった。
要するに、いつでも登れると思っていて関心が低かったのだが、コロナによる運動不足の解消のため、「今週の山」としてまず思いついたのがこの妙光寺山だった。それと、他の近くの山との組み合わせで山歩きを計画した。
妙光寺山、「こんな背の低い山に登るヤツがおるんかいな」と思いつつ調べたところ、ネットにいくつかの記録がアップされていた。それによると、南側と北側の双方から道があり、頂上の東側で峠を越えている。どちらから登るのか、少し思案したところ、北側から登れば磨崖仏の横を通ると知った。しかも野洲駅からの距離も北側のほうが近い。
野洲駅は南口から出る。駅前の広い通りを南南東に歩き、新幹線をくぐる手前で左手の道に入る。ブログを書くためグーグルマップを見てはじめて知ったのだが、この左手の道は旧中山道だとか。そんな趣が多少あった。
その旧中山道から稲荷神社を目指して右(東)にもう一度折れる。鳥居があり、参道になっている。問題があった。その参道が、肝心の神社の手前で国道8号線によって分断され、しかも信号がないこと。このため、危ない目をして国道を横切った。振り返ると、少し先に信号がある。野洲中学校や老人ホーム用である。少し遠回りになるが、信号を使うべきだった。
それはともかく、後は神社の南側の道を南南東に歩くだけなのだが、両側は宅地分譲の最中だった。グーグルマップでは田畑である。新快速が停まる野洲から1.5キロ程度だから、開発されても仕方ないのだろう。
宅地分譲を過ぎると前からの民家が現れ、そのすぐ先、右手に赤い木の鳥居が見える。登山口である。「妙光寺山磨崖仏入口」の表示もある。獣避けの柵を開け、妙光寺山を目指す。丸く大きな石の点在する広葉樹林の中、整備された道である。途中、右手に磨崖仏への分岐がある。せっかくなので立ち寄った。最初に岩神神社で出てくる。飛鳥にある石舞台の小型版のような祠がある。その先に磨崖仏がある。かなりの高さの所にくっきりとした像が刻まれている。鎌倉時代の作だと説明されていた。
分岐に戻り、妙光寺山を目指した。道は急になり、花崗岩質のザレが滑りやすい。峠に着くと展望が開ける。三角形の三上山(近江富士)、次に登る田中山方面と琵琶湖が見える。
この峠で道が分岐する。右(西)が山頂である。小さなピークを越え、次が妙光寺山である。三角点はない。木の間から三上山が見える程度なので、すぐに峠まで戻った。
野洲駅から妙光寺山まで40分だった。
写真、上は峠からの三上山、下は妙光寺山の山頂である。
20210130三上山.jpg

20210130妙光寺山山頂.jpg

2021/01/30


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