川北英隆のブログ

山歩きの計画を立てるには

山歩きの前にはしっかり計画しておくことが肝要である(ほんまに実行してるのかいな)。スマホのある時代だから、その場でしのげないこともないが、山の中ではデータのダウンロードに時間がかかる。経験上、ダウンロードが不十分なままで終わることも多い。
まずはルートを大雑把にイメージすることから始まる。そのためには地図を見ないといけない。これに便利なのが国土地理院の地形図である。検索すればサイトがすぐにわかる。地形図を開き、ツールを使えば距離も図れる。自分の体力、たとえば平地をどのくらいの速度で歩けるか、高度差100メートルをどのくらいの時間で登れるのかなどを知っていれば(経験に基づいて記憶しておけば)、おおよその所要時間も判明する。
次に、山のどこを歩くのか、その計画である。ガイドブック、ネットでの検索などいろんな手段がある。ガイドブックの場合、掲載されている山やコースが限定的である。ネットで調べた場合、誰が書いたかでコースの状態の記載やコースタイムなど、ばらつきが大きい。
最近よく使っているのが「ヤマレコ」の地図である。ヤマレコの利用者が「足跡」を記録してくれている。たくさん足跡が記されていれば、その道がメインの証拠である。1つの足跡の場合は注意してそれを追う必要がある。複数の足跡が乱れている場合は迷いやすい箇所だろう。足跡がない場合は自分で考えなければならない。
では、どのように山にアプローチするのか。鉄道の場合、専用の検索サイトがある。鉄道会社の時刻表もアッブされている。それらを使えばいい。
バスは難しい。最近よく使っているのは、グーグルマップを開き、バスに乗りたい場所を絞って「バス停」で検索する方法である。バス停の場所が表示されるので、これと思うバス停をクリックし、そこに表示される路線名をもう一度クリックする。するとバスの時間(ただし、現在時間に近い順)と行き先が表示される。行き先が分かり、それが鉄道の駅なら、その駅からのバスの時間を調べられる。
とはいえ、経験によると、コミュニティバスなどでは十分に表示されないことがある。結局のところ、市町村のサイト、バス会社のサイトなど、いろいろと調べないといけないことになる。とくに山奥に入る場合、手段を尽くして調べておかないと、「こんなバスがあったんや」と後悔しかねない。
最悪はタクシーを使うことになるが、東京や京都ではないから、タクシーを簡単に拾えない。どこにタクシー会社があるのか、調べておく必要がある。
山を歩く当日はスマホにネットの地図をダウンロードしておく。僕の場合はジオグラフィカとヤマレコの2種類を使っている。ヤマレコは足跡が記載されるので便利だが、その分煩雑である。シンプルなジオグラフィカにも重宝している。それらの地図とGPS機能を連動させればいい。電池の持ちを良くしようと思えば、スマホを「機内モード」に設定しておく。それでも6時間程度、地図を確認しつつ、写真も撮りつつ山を歩けば、電池がなくなる。最近は仕方ないので軽い充電用バッテリーも持参している。充電しつつ歩く状況を想定し、長めのコードも一緒である。
ついでに書いて置けば、ヘビ避け、イヌとの遭遇などに備え、3つ折りのストックを持参しておけば、多少の安心感が得られるだろう。
そうそう、山歩きの計画書だが、できればPDFファイルに変換し、ネットにアッブしておけば(グーグルドライブなどに保管しておけば)、計画書が濡れたりしても大丈夫だし、ネット上のサイトとリンクさせることが簡単である。お勧めしておく。

2021/03/07


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