川北英隆のブログ

里山にも春が

東京で桜が開花したそうだ。先週の金曜日、出張で東京に行き、歩いたところ、確かに蕾が膨らみ、今にも開花しそうだった。この桜開花のニュースで思い出すのは、先週歩いた里山にも春が乱舞していたことである。何のことか。
タテハチョウのことである。このチョウ、越冬するらしい。だから、春が来たと感じると、いち早く飛び回る。
深山にも、大野山にもたくさんのタテハチョウが飛んでいた。大文字山などでも見たことはあるのだが、せいぜい数頭である(ゾウでないのに、何で数え方が「頭」なのか)。だから、乱舞に近いタテハチョウには驚いた。まあ乱舞といっても、一度に見るのはせいぜい数頭なものの、その光景がいたるところにあったから、乱舞である。縄張り意識が強いようで、2頭が喧嘩をしているような場面も何箇所かで目撃した。
しかも、多分初めてに近いだろうが、1回だけルリタテハを見た。夏、樹液を吸っている姿を見たような気もするが、飛んでいるのは初めてだった。調べると、幼虫はサルトリイバラを好むとか。あのヤブコギの最大の敵を食べてくれるなんて、「愛いやつ」だ。
もう1つの里山の春はマンサクの黄色い花である。この花、関東の里山で、確か奥多摩だったと思うが、初めて見た。3月の、まだ薄ら寒さの残っている時期だった。それ以降、山の春をマンサクの花に感じるようになった。
そのマンサクの花を大野山の登りで見た。登り続きで上がりそうになった息を整えるため、マンサクの花は格好の理由となる。
上の写真はタテハチョウである。動きが活発だったため、遠くからようやく撮れた。下の写真はマンサクである。やはりスマホで小さな花を撮るのは至難である(ピンボケだった)。だから雰囲気だけである。
20210315キタテハ.jpg

20210315マンサク.jpg

2021/03/15


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