川北英隆のブログ

西山岳と三角点へ

榛原から大宇陀行きのバスに乗り、大宇陀高校で降りた。この地区の県立高校について統合が進められていて、大宇陀、榛原、室生の高校が1つになるらしい。それはともかく、バス停のすぐ南から「阿紀神社」の表示板のある狭い車道を西に入った。
道は天益寺の下を通る。ついでなので、その寺(無人)に寄り、その境内の桜を見た。大宇陀の桜だが、植えられているのは早咲き系のものが多く(染井吉野系ではない)、山里にもかかわらず(平地よりも気温が低いのに)、少し咲き始めていた。
寺から下の道に戻り、松源院の前を通り、比較的大きな車道を横切り、宗久庵の前に出る。系が通れるくらいの車道がここで終わる。左手(南)、白壁に沿って植林の中に入る道がある。これが西山岳への登山道の始まりである。
その道を南へ100メートル足らず歩いた後、右手(西)に折れる。その後は比較的太い道が、窪地状に山頂まで続いている。地形図では、西山岳のピーク(687メートル)の少し東側の鞍部に向かって東側から伸びている破線路である。これを登った。イメージとして、最初は小さな尾根を登り、その後に西山岳の東北東尾根の南側を巻くようにして稜線に上がることになる。
といっても、窪んだ道にかなりの数の倒木が被さっている。その倒木を避けつつ歩かないといけないから、地形図で見る以上に体力と判断力を強いられる。コースは完全に植林の中である。間伐が行き届いていないために下草や灌木が少なく、倒木を避けつつ適当に歩けるのが救いだろうか。歩いやすい箇所を選びつつ歩き、GPSで破線路付近にいるかどうか、時々確認するのが望ましい。
最後に687メートルのピークの東側で頂上部の稜線に出る。頂上への道と、三角点峰との峠への道とが分岐している。ここから道が明瞭になり、道標も登場する。倒木も処理されている。
まずは南西に稜線をたどり、西山岳の頂上を目指す。頂上はすぐである。新しい、個人贈らしき石仏がある。杉林の中で、展望はない。
頂上から南西尾根をたどる道があるが、701.8メートルの三角点に登りたかったので、分岐に戻り、西に下る道を峠へとたどる。
峠を嬉河原から本郷に至る道が越している。三角点へはその道を横切るように、最初は踏み跡をたどり南東尾根に取り付く。墓が下に見え、その付近から大峰方面の展望もある。
そこから右手上の尾根を目指す。かすかな踏み跡はあるが、適当に登ればすぐに尾根に出られる。尾根の南は植林、北は荒れた感じの広葉樹林である。その境界部分を登り、北東尾根に合流した後、少し西に歩けば三角点に着く。広葉樹林の中、西山岳のプレートがある。
峠に戻り、本郷に(南に)下る。すぐに舗装された細い車道になる。道なりに下り、川沿いの車道に出る。又兵衛桜、北向き地蔵桜を見つつ、大宇陀の町(道の駅)に戻った。
バス停から又兵衛桜まで2時間40分だった。
写真、上は大宇陀からの西山岳、下は点名西山岳の三角点である
20210320大宇陀からの西山岳.jpg

20210320西山岳三角点.jpg

2021/03/20


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