川北英隆のブログ

国土地理院の三角点を知る

昨日アップした八幡山の三角点ハンターのことに関して、ブログの山行記録について時々コメントをいただく山口のTKさんからアドバイスのメールがあった。三角点の位置などの詳細情報が国土地理院のサイトにあると。基準点成果等閲覧サービスである。
僕が政府のサービスでよく使う1つに、国土地理院の地形図閲覧(地理院地図のサイト)と基準点成果等閲覧サービスがある。ブログの「地形図で・・」というのは前者の地理院地図のことである。
基準点成果等閲覧サービスのほうは三角点の名前(点名)を調べるのに使っている。人を指し示す場合、顔やスタイルを述べるよりも名前で示したほうが簡単であり、三角点の場合も同じである。もう1つ、一等三角点を探すのにも使っている。たとえば地方に旅行するとき、ついでに歩ける一等三角点を探すわけだ。
以上を除くと、僕は三角点マニアではないので、基準点成果等閲覧サービスをそれ以上使うこともなかった。実はこのサービスに、もっといろんな情報が詰まっていた。その中で「点の記情報」と「現況写真」が参考になるよと教えてもらったわけだ。
「点の記情報」(名前だけは以前から知っていた)には三角点の位置に関する情報が記述され、三角点付近の図面が付けられている。それを事前に見ていれば、今回の三角点(点名、玉ノ井)が水道施設の敷地内にあることが分かっていたはず。三角点との格闘がもう少し楽だったように思う。
なお、基準点成果等閲覧サービスには簡単に入れるのだが、「点の記情報」を見るには国土地理院への登録が必要となる。基準点成果等閲覧サービスに入り、(どこでもいいので)三角点を検索し、そのうちの1つについて詳細情報を表示させると、その情報の真ん中より少し下にPDFファイルのアイコンがある。それをクリックすると登録の手続きに入れる(初めてファイルを見るための登録が求められる)。IDの他、必要情報を記入し、送信すると、登録が完了したとのメールとともにパスワードが送られてくる。これで手続が完了する。
今回の玉ノ井の三角点、スマホで位置情報をONにしたまま写真を撮っていたので(通常は当然なのだが)、写真に記録された経度と緯度を三角点のそれとを比較したところ、ともに秒の小数点1桁まで合っていた。三角点の上が薄い広葉樹林で、施設内に木がなかったことから、人工衛星の信号がよく届いたのだろう。
以降、難しい位置にある三角点を訪れる時には、事前に調べてから行くようにしたい。現地で調べようとすれば、電波の具合によって基準点成果等閲覧サービスに入れない可能性が大きいから。

2021/05/13


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