川北英隆のブログ

小倉山は梅雨の切り札

今週は天気が悪い。週の後半は用事が入っている。ということで、今週の山は梅雨時の切り札を使ってしまった。切り札だと言っても、「そういえば」程度で思いついただけだが。
遠出をする気にもなれないし、天気予報や天気分布予報を見つつ、出かけたのが嵐山の隣りにある小倉山(296m)である。標高は低いが、南から西にかけては桂川が形成する保津峡の断崖の一部となっている。しかも「ひょっとして」と思うとおり、小倉百人一首の小倉山であるとされる。
そんなことはともかく、この小倉山を登り残しているのは頭の片隅にあった。一方で「今週の山をどうするのか」も気になっていた。この2つが結びつき、「小倉山に行こうかな」となった。
実は小倉山だけでは大した運動量にならない。そこで小倉山を越し、高雄方面にまで足を伸ばし、ついでにもう3つばかし小さな山を歩こうと、当初は計画した。しかし天気が許してくれなかった。雨の中を歩いてもいいのだが、今週はそこまでの気力がなかった。
小倉山に登るには2つのルートがある。1つは嵐山から。もう1つは送り火の「鳥居形」で有名な鳥居本の西、六丁峠から登る道である。
説明を少し加えれば、嵐山から小倉山を越してそのまま西北に進むと六丁峠に出る。さらに西北に進むと清滝であり、その先が高雄である。
今回は嵐山から登り、山頂を確認して嵐山に戻った。午前中に雨が降ったから足元が悪かった。重馬場というところか。僕はトラなので、馬場ではないのだが。
最寄り駅はJRの嵯峨嵐山駅である。適当に歩き、天龍寺の前を通り、竹林を抜けて小倉池の前に出た。御髪神社を見て(禿げないようにと祈り?)、その南側にある登山口から小倉山に登った。広く、よく踏まれた道が続くものの、道標が整備されていない。しかも枝道が多い。このため適当に歩くと、つい横道に入ってしまう。双ヶ丘方面の展望を楽しむにはいいのだが。
頂上近くになるとコンクリートが敷き詰められた道になる。六丁峠から整備された道が登ってきているのかも。
山頂へは、そのいい道から左(南)へと林の中に入る。すぐに山頂である。針葉樹と広葉樹とが入り混じり、展望はない。三角点もない。これで「小倉山」のプレートがなければ、「名高い山なのに何にもない」となり、日本のワクチン行政みたいなものか。
帰りは往路を御髪神社の上まで戻り、その後は嵐山公園の方へと下った。途中、保津峡の出口付近がよく見える。嵐山に下り、桂川沿いに歩き、渡月橋の先で北に折れて嵯峨嵐山駅に戻った。嵯峨嵐山駅を出て戻るまで、2時間ちょうどだった。
花はネジキの白い花やウルシ(多分)が咲いていた。遠くで鹿が鳴いていて、それが小倉百人一首の雰囲気だった。
上の写真は、下りに見た渡月橋である。下はウルシ(多分)の花である。ピスタチオもウルシ科であることを思い出させてくれる。
20210520渡月橋.jpg

20200520ウルシ.jpg

2021/05/20


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