川北英隆のブログ

養老山を再訪する

今週の山を養老山地にした。養老ノ滝で有名である。東京からの帰り、新幹線で名古屋を過ぎると平地から一気にせり上がる堂々たる姿が見える。名目上の主峰は養老山、一等三角点がある。本当の主峰は笙ヶ岳であり、奥の院的な存在である。
実のところ養老山には1990年1月3日に登ったことになっている。では再訪した理由は何なのか。
登った日、山頂付近は雪が時々降る天候だった。正月休み、奈良の実家に戻った機会を利用した。会社への土産に入手していた奈良県の銘菓、「みむろ最中」を非常食代わりにリュックに入れていた。養老山の頂上付近と思しき場所にまで登ったものの、雪が積もっていたこともあり、三角点を見つけることはできなかった。
今回はその養老山山頂の確認である。とはいえ、同じコース(養老鉄道の養老駅から養老ノ滝を経て養老山往復)というのも冴えない。そこで設定したコースは次のようなものだった。
東海道線の大垣駅から養老鉄道に乗り換え、養老駅の1つ先の美濃津屋駅で下車。駅からは養老山地の北部と南部を分ける川原越(標高600m)に登り、そこから北へと稜線を歩く。まずは養老山(858.9m)を確認し、さらに北に歩いた後、奥の院である笙ヶ岳(908.3m)に寄る。その後どう下りるのかの問題はあるものの(時間と体力の問題だろう)、養老駅に戻る。帰りは行きと同様、大垣駅経由になる。
養老駅もそうなのだが、津屋駅も海抜は20m程度である。その東側は揖斐川が氾濫を繰り返した平地で、ゼロメートル地帯になっている。そこから800m、900mの山に登るわけからだハードかなと想定していた。とはいえ、31年前に登った経験からすると、稜線はハイキング向きのコースとして整備されているはず。
結果はと言うと、津屋から川原越までは東海自然歩道としてかつて整備されたものの、今は少し荒れていて、倒木もあった。ヒルもいた。川原越から養老山まではハイキングコースとして整備されているものの、横に林道もあり、これといった見どころのないコースだった。
養老山も平凡なピークだったのだが、31年前に山頂と思った場所は標高と位置がほぼ同じながら、三角点のあるピークではなかったと判明した。
その後の笙ヶ岳はいい山だった。ツツドリ、カッコー、そしてたくさんのホトトギスが迎えてくれた。下りは時間の制約から往路を戻り、養老駅に向かった。養老駅から笙ヶ岳へのメインのコースなのだが、途中から面白味に欠けた。
写真、上は養老山の北側、841mの展望所から見た笙ヶ岳である。下は養老ノ瀧である。この滝、31年前は冬だったため、ほとんど水が落ちていなかった。
20210602笙ヶ岳.jpg

2210602養老ノ滝.jpg

2021/06/02


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