川北英隆のブログ

コロナワクチンの効果とは

高齢者枠でコロナワクチンの1回目を接種した。ワクチン類、過去に接種したのは小児麻痺(ポリオ)、インフルエンザ、黄熱病だと記憶している。これにコロナが加わり4種となった。このうちコロナが一番きついとい感じた。
コロナ以外はウイルスそのものを(もしくはその一部の組織)を使っている。過去の3種の中で黄熱病が一番きついらしい。というのもケニアに旅行する時、友人と一緒に接種したのだが、その友人は数日間熱を出した。
よく報道されているように、中国のコロナワクチンはインフルエンザなどと同じ方法で製造される。これに対して日本で接種しているのはコロナウイルスの遺伝子を使ったワクチンである。
さて、これまでの3種の接種に何も感じなかった僕だが、今回のコロナには多少の違和感がある。
接種して数時間経った時、軽い反応があるように感じた。気のせいかもしれないし、アルコールを控えたせいかもしれない(幻覚か)。翌日だが、接種した腕が痛いというのではないが、多少重い感じがある。また接種する時に医者から言われたのだが、2回目の反応のほうが重いそうだ。そうであってもワクチンは社会生活のための安心材料だから、仕方ないと思う。
そのコロナのワクチン、最近報道されているように、種類によって効果に差がありそうだ。つまり、インフルエンザワクチンと同じ製法なら、同じ程度の効果しかないようだ。インフルエンザの場合、65歳未満の健常者の発症を7割から9割程度減らせるとする。それよりも高齢になると効果が減る。インフルエンザと同様に変異が速いコロナウイルスへの効果も同程度なのだろう。この差をジョンズ・ホプキンス大学が提供する感染状況から確認できる。
イスラエル、アメリカ、ヨーロッパでワクチン効果が顕著に現れ、感染者数が激減している。もっともゼロには達しておらず、イギリスのように再度増加の兆候をみせている国もある。変異したウイルスへの効果も疑問があるし、そもそも効果の持続も明確になっていない。多分、毎年接種する必要があるのかもしれない。
一方、中南米(代表的にはチリ)、中東(代表的にはバーレーン)では新規感染の増加が抑えられていない。報道によるとエマニエル婦人で有名な(我々の世代だけかな)セーシェルでもそうらしい。これらの国で進んでいるワクチン接種は、インフルエンザと同じ製法でのものである。
いずれにせよ、ワクチンで感染が抑制されている間に治療薬の開発が進まないことには、抜本的な解決にならないのかもしれない。

2021/06/06


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