川北英隆のブログ

七々頭ヶ岳への急登と花

湖西線は空いているから好きである。予定通り近江今津駅まで空いていた。ここで始発の米原行きに乗り換える。2両編成のため、かつ高校の通学電車であり、今津までと比べて混む。彼/彼女らはどこまで行くのか。県立高校のある木ノ本駅でも降りなかった。
木ノ本駅で降り、コミュニティバスを待つ。乗ったのは僕だけ、上丹生まで450円だった。
正面に七々頭ヶ岳を見ながら、高時川の右岸沿いの車道を歩く。毎度ながら、山奥は年寄りばかりで耕作放棄も目立つ。民家の近くには何本もサンショウが植えてあるのだが。
その代わり、登山口の手前でクワの実を食べることができた。サワクルミも実をつけ、マタタビが咲いていた。かつての農村が自然に帰っていくようだ。
1キロ弱歩くと、右手に高時川にかかる橋が現れる。その手前が七々頭ヶ岳への登山道である。「七々頭ヶ岳観音参道」の石柱がある。横には「七々頭ヶ岳の観音様は丹生の源昌寺に預けてある」と書いてあった。もはや誰も七々頭ヶ岳に参らなくなったのだろう。
登山口から100メートルも歩かないうちに、道は左手の枝稜を上がるようになる。丁目石があり、かつての参道の証拠である。急登を経て尾根に上がる。少しは傾斜が緩くなるかと思ったが、そうでもない。落葉広葉樹が多くなり、道に白い花びらが落ちていた。見上げるとヤマボウシの花が満開だった。その後、行けども行けども急登とヤマボウシの花である。ヤマアジサイ(かな?)の細かな花も満開だった。ヤマツツジの紅色の花も混じる。
傾斜が緩み、少し刈り払われた箇所に出た。七々頭ヶ岳の観音様の社がある。神社と区別がつかないが、傷みが激しい。社の扉が開いたままで(閉めようとしたが閉まらない)、屋根瓦が飛んでいた。観音様の転居は仕方ないのだろう。
山頂(三角点)は社の左手(西側)にあった。倒木があり、わずか数十メートルながら接近には少し苦労した。三角点の横で水を補給し、行動食を口に入れた。この後どうしようかと、新谷山へのルートも考えないといけない。
上の写真は七々頭ヶ岳山頂の社である。扉が開き、後ろには屋根を覆っていたビニールシートが飛ばされている。下は新谷山付近から見た七々頭ヶ岳である。丹生から見るべき山である。そこから北へと続く尾根上の山より背が低いため、あまり貫禄がない。
20210612七々頭ヶ岳山頂の社.jpg

20210612西からの七々頭ヶ岳.jpg

2021/06/12


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