川北英隆のブログ

夏至

少しというか2日遅いが、夏至について。今年の夏至は21日だった。子供の頃、夏至が梅雨の期間中のこともあり、関心がなかった。はるかに楽しい夏休みが1ヶ月後に待っていることしか頭になかった。
今はというと、夏至は太陽が(北半球において)夏の頂点に立つ日である。翌日から太陽は徐々に影を薄くし、秋分を経て冬至に向かう。
今、夏休みなんて無関係の生活をしていると、夏の夏たるイベントの頂点が夏至だと思えてくる。だから、夏至を過ぎると何となく寂しい。冬至の翌日が何となく嬉しいのと同じである。
今年の夏至の朝、京都は清々しかった。本来の夏、ラジオ体操に出かけた子供の頃の夏という感じだった。

大きな青空に 小さく 完璧に白い太陽が浮かぶ そして今日は夏至だと告げた
オオバコの小さな穂と雌蕊と 赤い薔薇の滴りとを 左の小脇に挟み
一面に浮かぶ羊雲と それを静かに駆りたてる南風とを 右の小脇に挟み
青草を踏みしめ 歩こう 葉先に残った雫を七色に飛ばしながら

2021/06/23


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