川北英隆のブログ

福島哲郎氏の逝去の報

今年はというか、この歳になるとというか、訃報が多い。昨日、福島哲郎氏が亡くなられたと聞いた。グッドバンカーでは環境対応に関して技術的なコメントをいろいろと聞かせていただいた。
福島さんは僕の直接的な知り合いではない。グッドバンカーの筑紫社長の知り合いだった。グッドバンカーの会議の席で、企業の環境対応に関する技術的な意見やアドバイスをもらっていた。
日立製作所の技術者だったと聞いていたが、具体的な経歴は知らないし、僕の性格として細かな経歴に関心がない。
今回の訃報に接し、少し調べてみた。その結果によると、「福島氏はかつて,日立製作所の自動化の"顔"だった。栃木工場生産技術部長時代に,プロジェクトリーダーとして立ち上げた冷蔵庫用ロータリコンプレッサの完全自動化生産ラインは,1984年度の日立製作所の社長技術賞・特賞に表彰された」とある。
その後で出てくるのか、リサイクルに関する論文(1990年代前半)、企業の環境マネジメントに関する著書(1990年代後半)、日本環境認証機構の代表取締役社長(2000年代前半)としての活躍である。2001年には「欧州環境マネジメントシステム調査団」の報告書を「JACO NEWS 2001/October」に掲載されている。
そういえばと思い出したのは、福島氏とお会いした当初、筑紫社長の口から「環境認証」という言葉を何回か聞いた。こうして確認すると、環境に関する技術者として先端を歩まれていたのだと判明する。
何年か正確には思い出せないが、多分5年は経つだろう、腰を悪くされ、栃木の自宅から東京まで通うのが大変になったとかで、グッドバンカーには来られなくなった。技術的な観点からの企業の評価を聞けなくなったのが大変残念だった。今回、さらに遠くに行ってしまわれた。
感謝とともに、ご冥福をお祈りしたい。

2021/07/02


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