川北英隆のブログ

鴨川に泳ぐネズミ出現

一時的だろうが長雨が上がったこともあり、また頼まれた仕事もあり、研究室に資料を探しに出掛けた。よく使う資料は手元で調べられるようにしてあるのだが、そうでないのは研究室に置いてある。
行きは適当に気の向いた角を曲がりつつ歩き、帰りは鴨川を経由した。よく考えれば高齢者用の無料パスを持っているのだが、そんなのを全く意識しなかった。
御池のクマゼミは元気がなかった。というか、声が届かなかったように思う。その少し前、通りの店に「アルコールあります」との看板が堂々と出ていたので、「そんなんありか」と考えていたから、セミのことに気が回らなかったのが本当のところだ。
帰りは鴨川の流れを見ながら歩いた。人が少ないから、「雨模様の日はいいな」といつも思う。時たまランニングをしている姿があるものの、土埃が立たないのもいい。
ついでに野良の三毛猫の住処も久しぶりに見ておこうと思った。と、いるはずの場所に黄色いテープが貼られていて、「立入禁止」となっている。工事をするわけでもなく、どうも大雨のため近寄ると危険だと知らせて、「注意喚起したとのアリバイ」を作っているように思える。
テープが三毛猫のいるはずの場所にまで貼られていた。近寄って確認したところ、最近まであった「ねぐら、つまり段ボール箱」も「餌用の容器、つまり紙の皿」も、すべて片付けられていた。もちろん猫の姿はない。しばらくしてもう一度偵察するという宿題が残った。
三毛猫のことを心配しつつ数十歩歩いたところ、河原がガサゴソしている。「何や」と思ってその方向を見た。川辺にできた草原と歩道の間に、増水した水が流れていて、そこに茶色の小動物が動いている。
以前にも見たことのあるネズミの仲間、ヌートリアらしい。急いでスマホを取り出し、写真を撮った。電源を切ってあった(山歩きの節電モードが身についている)ので、少し時間を要したが、相手はこちらを完全に無視しているのか、気づいていないのか、逃げる様子は皆目なかった。目が悪いのだろう。匂いは風向きが悪かったのだろう。鳥とはまったく違うおおらかさだった。
そのヌートリアの写真をアップしておく。そんなに大きくなかったので、まだ中途物かもしれない。
20210819ヌートリア.jpg

2021/08/19


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