川北英隆のブログ

日本の教育に抜本的改革を

知り合いとメールをしていると、小学校での教育に関して不満たらたらだった。知り合いには小学生の子供がいる。再婚かつ相手が若かったので、まだ小6の子供がいて、昨年からコロナで教育がメチャクチャになっているらしい。
幸いにも子供は出来るらしく、学校での授業よりも通信教育での勉強のほうが「よほどタメになる」との感覚らしい。「でも」と知り合いが言うには、「クラス全体としてええのやろか」と。
その小学校というか県全体はコロナのデルタ株蔓延の影響を受け、この秋学期(2学期かな)から、出席できない(したくない)生徒にはタブレットを貸し出すことにしたらしい。でも、オンライン授業を受けるかどうかは任意で、しかもオンライン授業を受けても出席したことにはならないそうだ。
その「出席にならない理由」が奮っていて、その県の教育委員会が言うには、「文科省が法令上、出席にするのは無理と言っている」とか。「ほな」と、知人は大学の現役の教員でもあるので、「大学はオンラインでも出席したことにしているのに、小学校とどう違うのや」と疑い、「文科省にも教育員会にも、緊急事態なんやから何とかしようなんて気はさらさらない」と憤っていた。
もう1つ、ついでに書いていたことがある。その知人の子供にワクチン接種券が届いたので受けさせたいと思ったとか。修学旅行が近いので、修学旅行に参加させたい、ついてはワクチンを接種させ、安心して参加させたいとの親心である。
そこで予約できる接種会場を探したところ、どこもかしこも予約が入らなかったらしい。知人が言うには、「年内の接種は無理かも」、「そしたら修学旅行に間に合わない」、「そういう親の多くは、子供を修学旅行に参加させないのやろね」と。知人としては、かつての修学旅行が楽しかったらしく、子供にも是非と思っているらしい。
そこで、「学校は体育館を利用した集団接種にすればいいのでは」と提案していた。この提案、教育委員会としては、学校がワクチン接種を推奨している、もしくは半ば強制しているように受け止められかねないから、やりたくないのだろう。
思うに、学校も教育委員会も「何か文句を言われた時の矢面には立ちなくない」スタンスで凝り固まっている。要するに事なかれ主義である。「やらないこと」に文句を言われれば、「お上が、法律が」と言い訳をする。その言い訳に嘘がないとしても、本当の教育者なら、お上を動かし、法律を変えるように努力をするに違いない。
日本の教育担当者、数学がどの程度出来るのかは知らない。でも「偏微分」だけはすこぶる得意なようである。僕を含め、下々の者には「そんな偏微分って何んや」ってとこだが。ネットに入って偏微分を調べて欲しいと思う。
ついでに書くと、こんなことでは(失礼ながら)アフリカにさえ、オンライン教育を利用した「カエル跳び」で負けてしまう。日本の通信が携帯電話によるカエル跳びによって、「通信先進国」の地位を明け渡したように。

2021/09/06


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