川北英隆のブログ

半国高山を越して岩屋山へ

JRバスの周山行きで半国高山を目指す場合、最寄りのバス停は小野郷口なのだが、正確に調べていなかったので、次の小野下ノ町で下りてしまった。国道を300mばかり戻り、小野郷口のすぐ右手(北側)の林道から供御飯(くぐい)峠を目指した。
周囲は植林ばかり、北山杉の里を感じる。林道は途中まで整備されているが、小さな谷を渡ると傾斜がきつくなり、痛みが目立つ。すぐに峠である。新しい社にお地蔵さんが一体祀られている。
社の裏から北尾根に入る。大きな樹木が何本かあり、神聖な場所とされてきた様子がある。尾根はすぐに広葉樹の中の道となる。最初は明瞭だがクモの巣が多い。途中、534mのピークの手前で踏み跡が不明瞭になる。それを越すと、再び明瞭になり、植林の中の登りも交じる。
一部倒木もあったが、意外にあっさりと半国高山の頂上に達した。669.8mの三角点と山名の名札はあるものの、展望のない広葉樹林の中のピークだった。
半国高山から下り、最初の名のある峠、岩谷峠に着く。植林の中の峠である。地形図によると峠を破線路が越しているし、ガイドブックにもコースが記されているのだが、峠越えの道は不明瞭そうだった。
岩谷峠から667mのピークへ登る。このピークは半国高山よりも明るく、気持ち良かったのだが、ピークからの下りが不明瞭だった。少し西尾根に入り、すぐに北に向かって大きく下る。よく見ると踏み跡があるのだが、見逃しやすい。
その後は緩くアップダウンしつつ下り、広葉樹林の中の青谷峠に着く。峠には赤い前垂れをした二体のお地蔵さんが祀ってあった。ガイドなどには峠道が記されていないものの、西側から林道が峠近くまで上がっている。そこから峠へと道があるのかもしれない。
青谷峠から620mのピークに登る。振り返ると半国高山方面が木の間から見える。
このピークからの下り、倒木が比較的目立った。また、岩屋山方面が木の間から見えた。最後は植林の中を急激に下り、緑坂峠に着く。緑坂峠は狭い切通状で、しかも倒木がたくさん落ちている。かすれた石仏(お地蔵さん)が一体、石組みの中に祀られていた。
登山者が1人、峠の東側から登ってきて、半国山の方に向かった。
緑坂峠から岩屋山への登り口は、峠の少し東側にある。それを見つければ、最初は踏み跡が明瞭である。ただし斜面が急なため、途中で踏み跡が不明瞭になる。それが再び明瞭になると660mの広葉樹林の中のピークである。
そのピークから東へ尾根を下る。登り返すと680mの等高線で囲まれた今回の最高点、岩屋山だった。今回の計画時、岩屋山とは648.9mの三角点のすぐ上だと思っていただけに少し驚きだった。
写真、上は青谷峠のお地蔵さん、下は緑谷峠である。峠の中央左に見える石の1つがお地蔵さんである。写真はここまでのつもりだった。しかし供御飯峠のお地蔵さんを無視してはバチが当たるので、トリとしてアップしておく。
20211004青谷峠.jpg

20211004緑谷峠.jpg

20211004供御飯峠.jpg

2021/10/04


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