川北英隆のブログ

今年2021年の山納め

今週の山というか、今年の山納めというか、それを近場の山にした。雪が積もっている可能性もあったので。1つは京都市街で登り残していた大岩山(182m)である。どう歩こうかと考えていたところ、もう1つ、七面山(108m)も見つけた。
いずれにしても低山かつ散歩コース的である。いろんな歩き方がある。今回は寺社と組み合わせた。年末だということもあった。
まずは京阪電鉄の墨染駅で降りた。駅から東へ歩き、まず藤森神社を拝んだ。競馬の神様として知られているが、智慧の神様でもある。静かで広く、いい神社だった。
その後、JR藤森駅手前から北に歩き、山科への府道を東にたどった。大岩山らしき低いピークと、その山頂の大きなアンテナが見える。京都一周トレイルの表示の奥に赤い鳥居があり、それが山頂への入口である。もっとも、参道には家を壊して出てきたタイルや瓦が目立ち、それも竹藪の中だから、気持ちは良くない。
沢沿いの道は池の横を通る。竹藪を脱し、参道らしくなる。というか、やたらと石の祠などが多い。堂本印象が寄進したという鳥居もその中にある。鬱蒼とした林の中なので、少しおどろおどろしい。これが大岩神社の値打ちかもしれない。
道は沢から離れてジグザグになり、本殿を左手に見て展望台に上がる。西側、京都市内が見えるものの、車道がすぐ後ろ(東側)を通っている。さらに奥はNTTの施設となっていて、地形図の182mの山頂を含め、立ち入りできない。
車道を北にたどり、左手に折れて大岩神社の本殿に参る。堂本印象の鳥居が本殿にもあり、神聖な印象を与えている。社務所は壊れている。「横に大きな施設を建てたNTT、何とかしたれや」と思った。その本殿の奥は、182mの山頂より少し低いものの、ほぼ同等である。
車道に戻り、それを下った。行きと同じ山科への車道に出て、すぐに北に折れた。高速道路の手前に仁明天皇陵がある。新興住宅街の路地を西に入ると、その奥に稜がある。一角だけこんもりしているのだが、すぐ北の高速道路といい、史跡なのだから「もう少し何とかしたれや」と、ここでも思った。
高速道路をくぐり、北に向かう。途中に深草北稜がある。12人の天皇と1人の親王の稜である。ここは整備されていた。
その北に宝塔寺がある。知らない寺だったのだが、驚くほど立派だった。日蓮宗である。日蓮宗になる前には源氏物語にも登場するとか。その本堂を参拝した後、七面大明神の参拝路を上がった。社殿は七面山のすぐ下にある。山頂へはその右手から上がれる。林の中に山名のプレートがあり、横は戦没者の慰霊所になっていた。
七面山から下りるとJRの踏切がある。それを渡り、少し北に歩くとJR稲荷駅だった。駅の正面は伏見稲荷の参道になっている。抜群の立地である。
墨染駅から伏見駅まで2時間15分かかった。
写真、上は大岩神社本殿横にある堂本印象の鳥居、下は七面山への参道である。
20211231大岩神社.jpg

20211231七面山へ.jpg

2021/12/31


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