川北英隆のブログ

大石内蔵助の妙見山

瀬田川を挟み、立木観音の向かいに妙見山がある。ついでだから登ろうと決めていた。どこから登れるのか。妙見山の南の集落、大石に浄土寺という寺があり、そこから登れそうだった。その浄土寺、大石内蔵助縁の寺だとは思いもしなかった。
鹿跳橋の上流部で瀬田川は渓谷をなしている。弘法大師が今の立木観音の地に霊木を見つけたものの、渓谷を渡れないでいたところ、白い雄鹿が現れたので、それに乗って渓谷を跳び越えたと伝えられている。そんな場所だからと期待したのだが、渓谷はともかく、橋は平凡だった。
鹿跳橋を渡り、国道をほんの少し歩き、北へ折れ、山沿いの集落に入る。人家が途切れる所に浄土寺がある。寺の石段の横に、浄土寺が大石内蔵助の大石家発祥の地だと書かれていた。
寺に入り、(「無事に山頂にたどり着けますように」とを兼ねた)参拝の後、左手から本堂の裏手に回る。その先(東)に墓地があり、一番上に大石家先祖の墓がある。
さらに東に歩き、踏み跡をたどって北の山側に上がる。大石久右衛門良信邸阯の石碑のある広場の上側を通る。その先、踏み跡はないに等しい。適当に妙見山の南南西の尾根に上がると再び踏み跡が出てくる。その踏み跡は山頂の西側に回り込み、そこから山頂に向かう。
202mの山頂部は針葉樹と広葉樹が入り混じっていた。展望はない。古い「妙見山」のプレートがあった。それに満足し、往路を戻った。やはり南南西の尾根からの下りが難関で、きちんと戻れず、大石久右衛門良信邸阯の広場に出てしまった。「この上を歩いた」と記憶していたので、そこに戻ったのだが、うまく下る道を見つけることができず、少しうろついてしまった。大石家への拝み方が足りなかったのか。
何とか寺に戻り、鹿跳橋の袂からほんの少し南に下ったバス停、宮前橋で石山行きの京阪バスを待った。
鹿跳橋から妙見山山頂まで25分、山頂から宮前橋バス停まで30分だった。
写真、上は妙見山と、その麓の浄土寺(電柱の後ろ)である。下は妙見山の山頂である。
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20220127妙見山山頂.jpg

2022/01/27


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