川北英隆のブログ

源九郎餅の中嶋の秘密

源九郎稲荷といえば大和郡山にある日本三大稲荷。その門前(昔は確かに門前)に源九郎餅の中嶋がある。何回か紹介したが、いよいよ秘密に入る。
中嶋の名物は源九郎餅である。源九郎稲荷にちなんだ和菓子で、確か、少し焼いた薄皮の餅の中に粒あんが入っている。「確か」というのは、あまり買わないから。源九郎餅よりも他の和菓子、昔からは「羽二重」、最近では「城之口」のほうが好きである。なお「城之口」は同じ郡山にある老舗、菊屋の銘菓である。
その中嶋、源九郎餅の名から推察できるように、元は餅屋なのだろう。12月に入ると餅が目立つようになる。実家も搗いてもらっていた。店頭には丸餅、なまこ餅(白、エビ入り、豆入り)が並ぶ。1月に入ると、これらの餅に加え、かき餅が登場する。
実は昨日、郡山に行った。かき餅の季節だと思い出したこともある。生の(かき餅用の、具入りの餅を薄く切ったままのもの)と、焼いたものとが売っていた。最近の都会の家庭にはカンテキや火鉢なんてないから、かき餅をうまく焼けない。そこで昨日は(毎年そうかな)焼いたかき餅を買って帰った。
源九郎餅を焼く店だからかき餅も上手に焼いてある。朝食後に楽しんで食べるつもりである。
もう1つ並んでいるのが赤飯である。この数ヶ月、冷えた赤飯は寒さを募らすので食べていないが、郡山で食べる昼食は、この赤飯が多い。京都で買うよりも相当安いし、その上に美味い。というのも中嶋が餅屋だから。
さらにもう1つ、中嶋には秘密がある。それは限定商品であり、僕の大好物なので極秘に近い情報である。その秘密をこのブラグで広く知らせるにはまだ早い。食欲が落ちたら紹介することにしたい。
その代わりにというか、中嶋は上用も扱っていると書いておく。ただし注文生産だそうだ。郡山に住んでいた頃、「ついでに少し余計に作ったから」と店頭に並んでいたのを、母親が買って帰ってくれた。美味かったに決まっている。

2022/01/30


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