川北英隆のブログ

山下の城山を歩く

岩ヶ谷山を諦め、まっすぐ日生中央駅まで歩いた。そこから能勢電鉄を使って1駅先の山下駅まで進み、城山に向かうことも考えたが、地図を見ると歩く距離に大差ない。それに日生中央駅は丘の上。そこで最終目的である城山の登山口まで歩き続けることにした。
日生中央駅の北側を通り過ぎ、高架線路沿いに歩く。猪名川の支流、一庫大路次(ひとくらおおろじ)川を渡る付近で城山が大きく見えてくる。その橋の袂の集落が一庫である。橋から一庫ダムのサイトまで1キロもないが、それを見る趣味はない。
高架になった国道173号線の下をくぐり、4叉路に出る。そこを左(東)に折れると、すぐに山(というか丘)に登る明るい道がある。小さな祠もある。これが城山への道である。
道は明瞭、谷に入ると吉秀大神の社がある。ここから右手の尾根を登る。尾根に出ると愛宕神社の社があり、中山付近の展望が得られる。
さらに尾根沿いに歩くと分岐がある。右が尾根上にある三角点への道、左が城山への道である。この付近は桜の苗木を植林しているらしく、それをシカに食われないためか、何台もの警戒音発振器が設置されている。昔の漫画にあった火星人のような格好である。近づくと(登るために近寄らざるを得ない)センサーが光り、キーンと音が鳴る。シカでなくてもなかなかの気分になる。
184mの城山の山頂はすぐである。平らになっていて新しい石碑(塩川氏 獅子山ノ城址)もあるのだが、植樹と警戒音発振器も多い。平らな先は大きく落ち込み、堀切のようである。展望はない。
早々に分岐に戻り、尾根を奥へと進む。道は明瞭、広葉樹林に覆われている。道が北東から北西に向きを変えると三角点に着く。242.2m、点名は大昌寺である。展望はない。
その手前の少し明るくなった林の中で3人の先客が昼食中だった。「こんな山で」と思ったものの、地元では人気のある散策路なのかもしれない。
尾根は三角点の少し奥で時計回りに弧を描き、南に下る。いい道が続く。枝道も多く、里山の雰囲気がある。どう下ろうか迷っていると石仏が現れた。西国三十三箇所を簡便に巡れるようになっているらしいので、それをたどり、点名にも登場する大昌寺に下りることにした。途中でお婆さんが上がってきた。
最後は大昌寺の上に出た。寺の東側か西側のどちらにも下りられそうだったが、今回は西側に下りた。下りた所は平野神社だった。東横の大昌寺にも上がって拝んだ。
後は山下駅まで下るだけ。どちらかと言えば妙見口駅寄りの笹部駅の方が近いのだが、電車の本数が少ない。
日生中央駅横から城山登山口まで20分、城山まで10分、三角点まで15分、平野神社まで30分、山下駅まで15分だった。
写真、上は城山山頂である。右に石碑、左の木の横に火星人のような警戒音発振器が写っている。下は三角点のあるピークである。
20220211城山山頂.jpg

20220211城山の先の三角点.jpg

2022/02/11


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