川北英隆のブログ

ダイヤ改正とは誤記か

鉄道会社のダイヤが変わる。その記事や案内を読み、ゴキ=ゴキブリではない、誤記か誤認か無知かと思った。というのも「ダイヤ改正」とされているから。今日の日経新聞(第3面)にも「ダイヤ改正」とある。改正との表現、変だと思わないだろうか。
コロナ以降、つまりこの2年で鉄道の利用者が減っている。日経新聞によると定期券での利用者の減少が2割に達し、鉄道会社に痛手を与えているとか。在宅勤務の増加が影響している。
コロナの状況が長引けば長引くだけ、企業の拠点の移動も増え、都心離れが生じる。簡単な用件であればオンラインで話し合うことができる。海外で事業活動も増えている。官公庁と結びついた、馴れ合い的な商売も減っている。これらにともない、都心に事務所を構える必然性が消滅しつつある。とすれば、鉄道の利用者は、コロナが収束すればある程度戻るだろうが、完全には戻らない。
この現状と将来見通しを踏まえ、鉄道会社はダイヤを変える。東京や大阪といった都心部での減便も始まる(JR西日本ではすでに始まっている)。これを「ダイヤ改正」としていが、明らかに変である。正確に書くと、鉄道会社にとっては改正かも知れないが、利用者にとっては改悪である。
都心部で減便されれば、21年12月11日に書いたように、コロナの観点から最悪である。地方の物好きしか知らないような山を歩く僕にとっても大迷惑である。後者は「あんたの勝手やろ」と言われそうだが、でも地方を走る鉄道の便数が減れば不便になり、地方の利用者としては「鉄道、やーめた」となってしまう。その結末は、ますます利用者が減るという悪循環である。鉄道会社が自分で自分の首を絞めるようなものだ。
それはともかく、「ダイヤ改正」という表現だけは止めたほうがいい。利用者の反感を買うだけだから。正しくは「ダイヤ改定」だろう。さすがに「ダイヤ改悪」とは言えないだろうし。

2022/03/09


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