川北英隆のブログ

赤坂山の往復

高島コミュニティバスを酒波で降りる。北へ境川を渡って酒波の村に入り、川沿いを北西に上る。村の外れに酒波寺と山神社、日置神社がある。これらについてはもう一度書く。
川沿いの道はビラデスト今津(家族旅行村)へと続く。川は、地図上では酒波谷と名を変える。後で地図を見て知ったのだが、酒波谷・境川の水は、別の川の流域に造られた淡海湖から用水路によって引かれている。酒波は扇状地の上にあり、水の乏しい地域だったとか。
谷の入口には「もみじ池」がある。酒波谷の水をせき止めている。散策路(後で出てくる青蓮山県民花の森の道)もあるようだが、壊れているとのネットの書き込みもある。
車道には、先週の北国街道と同様、初夏の花が多い。「すごい」と言うほどではないが。見なかった花として、エゴがあった。数は多かった。ヤマボウシも咲いていたが、こちらはほんの少しだった。いずれの花も白い。そういえばウルシの花が咲いていた。こちらは少し黄色い。さらに思い出すと、ハルゼミが鳴いていた。ツツドリも。
車道は谷の奥で大きくターンして赤坂山の南東尾根へと上がっていく。その尾根に出た地点で古道近江坂の表示に出くわす。車道を歩くのは、交通量が少ないとはいえ楽しくない。近江坂の状態を見ると、歩いた形跡は少ないながら、しっかりとした道で悪くもない。そこで、どんなものかと歩くことにした。所々木の枝が被さっているとはいえ、歩きやすい。道の横にイワカガミが目立つ。
近江坂は尾根の東側に付けられていた。稜線上に出て、そこで車道と合わさる。東側には琵琶湖と、海津の港、竹生島が見える。
車道は赤坂山の南側を巻いていく。山頂のすぐ東で近江坂が再度分かれる。それに入り、数歩歩くと左手に「三角点」の表示があり、木の階段が設けられている。それに従い、赤坂山の山頂を目指したた。この道、距離はないのだが、木の枝がかなり被さっている。
赤坂山の三角点(475.0m、点名は深清水)は林と草の中だった。休む場所もないくらいなので、水を一口飲み、下ることにした。
山頂への踏み跡はさらに奥へと続いている。どこかで近江坂に出るのかなと思い、奥へとたどると、左下に車道が見えた。車道の付近は小さな切通しになっている。さらに奥へと進むと木の階段があり、近江坂に出た。赤坂山の山頂を目指す場合、山頂の北側へ回り込むように近江坂をたどり、少し南に登るほうがいい。もちろん大差ないが。
その後は近江坂を赤坂山山頂の東側まで戻り、車道を歩き、近江坂に最初に出会った地点まで戻った。その先は近江坂を酒波まで下ることにした。
近江坂はほぼ尾根上に付けられている。すぐに小さな鞍部に出る。そこで深清水方面への道を左(東)に分ける。南西に尾根をたどり、小さなピークを越して尾根を下る。里山だから枝道があり、また少し草の茂った箇所があるものの、近江坂はしっかりとした道なので、間違うとすぐに分かる。
「青蓮山県民花の森」の看板に出る。公園の中のはずなのだが、荒れている。道だけはしっかりと残っているので、それをたどって下ると、酒波寺(青蓮山)の上の車道に出る。それを少し下ると酒波寺の西横だった。後はバス停まで村の中を歩くだけである。
上の写真は赤坂山の山頂である。真ん中下に三角点がちらっと見える。下の写真は車道から酒波へ続く近江坂の分岐である。右に近江坂が下っていく。
20220526赤坂山山頂.jpg

20220526近江坂への分岐.jpg

2022/05/26


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