川北英隆のブログ

矢田丘陵を歩く

矢田丘陵は奈良県北部、生駒の東側にある。大和郡山市と斑鳩市に属す(奈良盆地側から見た場合)。標高340mが最高点だから、文字通りの丘である。ただし歴史がある。奈良と大阪を結ぶ峠道が幾重にも越えていた。寺社も多い。
その寺社の中でとびきり有名なのが法隆寺である。矢田丘陵の南端、斑鳩町にある。もう1つ、マイナーながら関西で少し名のあるのが矢田寺である。今回はその矢田寺から矢田丘陵に入り、南に下って、ひょっとすれば法隆寺方面に下りるのかなと計画していた。いつものM君と一緒である。
どう行くのか。近鉄郡山駅(正確には少し東にある郡山小学校の跡地)から矢田寺行きのバス(奈良交通)が出ている。矢田寺は実は大和郡山市に位置する。
バスを矢田寺前で降りる。そこから東(丘陵)に向かって矢田寺の参道が始まる。矢田寺は思った以上に大きい。境内の一角、丘ありといった風情の広い庭にアジサイが植えられている。それを見学し、さらに本堂も拝み、その後で矢田寺の裏山という雰囲気の丘に入った。
すぐに稜線上の峠に出る。北に稜線を上がると展望台のあるピークがあり、その1つ先には休息所のあるピークもある。ともに340mの等高線が囲んでいる。展望台ピークには340mの独立標高点がある。休息所ピークには、休息所のほんの少し北側に「343.3m、矢田山最高点」のプレートがあった。2つのピークからの展望を合わせると、生駒山と奈良盆地が見える。
先の峠に戻り、南に稜線の東側に付けられた車道を歩く。矢田丘陵が奈良県の公園となっていて、その管理用の道らしい。10分足らず歩くと右(西)に「(近鉄生駒線)東山駅」と表示された分岐に出るので、それに入る。矢田丘陵にある貴重な三角点(328.7m、点名は石仏)を往復するためである。その山頂には送電塔がある。展望はほぼないに等しい。分岐から片道20分程度である。
分岐に戻り、国見台展望台を経る。そこからは奈良盆地の北から南、さらに大峰や台高まで見える。再来したい展望台だった。その先は松尾山のエリアである。松尾湿原に寄り道した。片道5分足らずだった。
その後松尾山に登る。当日の傾斜が一番きつい箇所ながら、すぐに山頂である。NHKのアンテナが山頂のほぼ全面を占拠している。三角点(315.1m、点名は松尾山)を確認し、南へと下った。白石畑への分岐に出て、そこを松尾寺の境内へと下った。松尾寺は厄除けで有名である。
境内をブラブラしているうちに15時を過ぎたことに気づいた。郡山駅を10時半過ぎに出たことと、いろいろと散策や寄り道をしたから当然である。
当初の漠とした予定を変更し、一番近いJR関西本線の小泉駅まで歩いた。これもまた駅近くの小泉城跡に寄り道しての歩きだった。
上の写真は矢田寺の本堂の遠望で、背景が矢田丘陵である。下は矢田寺のアジサイである。10日ほど早かったと思う。
20220607矢田寺へ.jpg

20220603矢田のアジサイ.jpg

2022/06/03


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