川北英隆のブログ

笑ってしまう男社会

今日の日経新聞の記事には笑ってしまった。その後で嘆いた。女性の活躍を阻むものとして、会社での「タバコ部屋」、「ゴルフでの話」が挙げられていたからである。
それらを障害だと思っているのは、しょうもない会社(日経新聞社のことではない)での体験に基づくものではないのか。そんなしょうもない会社であれば、とっとと辞めるのが本筋である。
たとえば僕は、タバコを吸わない(旨いとは決して思えない)、ゴルフをしない(どうせ早起きして出かけるのなら山歩きにかぎる)のだが、それなりに会社に評価してもらえた。タバコの煙が大嫌いだったから(実は葉巻の香りは大好きなのだが)、麻雀もやらなかった。50年くらい前、麻雀は男の付き合いとして必須に近かったのだが。
ゴルフはともかく、タバコを吸いに集まり固まろうと思う者に能力のある者は決していないし、仕事に集中力がない。それに今はタバコとゴルフに性別の差はなさそうではないか。
むしろタバコを吸わないと出世しないとか、ゴルフが付き合いに必須だとか思うことにこそ、男社会に対する先入観というか偏見が潜んでいるのではなかろうか。会社で活躍するには、そんな先入観を捨て、まずは仕事をすることである。
もちろん誰とも付き合わないのは変であるし、誰とも付き合わないことで必要かつ新しい情報が入ってこない。とはいえ、情報を得るための社内外との付き合いの方法いくらでもある。自分で付き合い方を考えればいいし、身近に適当な付き合いの機会がなければ自分で作ることである。
いやはや、タバコやゴルフを女性にとっての障害だとみなしてしまう記事に、女性活躍に対する日本社会の大きな障害を感じてしまった。

2022/07/04


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