川北英隆のブログ

お盆の身代わり硝子

お盆である。登山口を探して桐生のお寺を歩き、久しぶりに盆を感じた。両親には毎年、盆の後に挨拶している。
子供の頃、盆には母親の実家へよく遊びに行った。仕事が休みになるから母親も行けたのだと思う。母親の実家は大家族だったので(母親には3人の妹と2人の弟がいた、そのうち今も3人が健在)、その子供も集まると相当の人数になる。決まってニワトリが1羽犠牲になり、食卓を賑わせた。
そんなお盆の行事を思い出しながら山を歩いていると、やはり暑さのせいで注意が行き届かなかったのだろう、スマホをリュックサックのポケットに仕舞い損ねた。
もう少し説明すると、今使っているリュックには、左腰のベルト部分にスマホ用のポケットが付いている。地図を確認したり、写真を撮ったりする時にきわめて便利なので、公共交通機関を降りると、余程のことがないかぎりそのポケットにスマホを入れる。歩きながらでも簡単に出し入れできる。
でもベルトのポケットだから幅がなく、その縁にスマホが時々引っかかる。だから仕舞う瞬間、指先の感覚に注意を集中しないといけない。
今回はその注意が足りなかった。ポケットの縁にスマホが引っかかり、地面に落下した。「あっ」と思った時には、スマホは顔面(画面部分)から落下した後だった。岩のない、よく整備された平らに近い道だから「大丈夫だろう」と拾い上げ、顔面を見た。と、細い筋が入っている。「地面の砂に触れた時の傷かな」と思っていたのだが・・。
そのうち、傷の一部分にモヤモヤ感が出てきた。細かなゴミが入ったようだ。「スマホの画面が割れたのか、どうしよう」と一瞬思ったが、よく考えると画面には保護のためのガラス製フィルムを張っていた。それにヒビが入ったようだ。
家に帰り、アマゾンでの購入履歴を確認し、新しいのを購入した。ただし全く同じのはなく、値段が6割程度になった類似製品があった。昨夜送られて来たので、本日貼り付けた。今までの物と同様、ピタッと張り付く。なかなかの優れものである。
そこで、スマホの代わりに割れてくれたガラス製フィルムに成仏を祈っておいた。初盆でもあるかな(違うか)。

2022/08/14


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