川北英隆のブログ

鍼灸治療院の閉業

カミさんがネットを検索していたらしく、声を上げた。「相馬さんが閉業してる」と。相馬さんとは、三鷹駅北口から少し吉祥寺方面に歩いた場所の鍼灸院である。時々通っていたのだが、どうなったのか。
相馬鍼灸院という名だったと思う。鍼灸の道具や材料を卸していた三鷹の業者の評価では、周辺で一番の鍼灸院とのことだった。しかも衛生的とのこと。当時、エイズが問題になっていたので、使った鍼をきちんと消毒していないことには感染のリスクが高くなる。だから鍼の消毒機器が必須である。
カミさんが肩こりで通い、僕もついでに通っていた。確かによく効いた。だから京都に引っ越す間際まで通い、引っ越すに際して京都の鍼灸院を紹介してもらった。
さらに言えば、知り合いのファイナンス学者が病気持ちで困っていると飲み会で喋っていた。そこで相馬さんを紹介した。後で確認したところによると、やはり効いたらしい。もう10年は経つか。
ネットで確認すると、現在、三鷹駅の北側に相馬鍼灸院はない。5年位前に調べた時にはあったのだが。年齢的に鍼や灸という細かい手作業がきつくなったのかもしれない。
相馬さんに紹介してもらった京都の鍼灸院にはカミさんが通った。僕はと言うと、京都に引っ越してからは自由業に近くなり、肩こりが軽くなったので行かなかった。
その紹介してもらった京都の鍼灸医も何年か前にリタイアされた。息子の代になったのだが、鍼の技術が今一つということで、カミさんが行かなくなった。
その少し後、鍼灸院の建物の前をたまたま通ると閉業の雰囲気だった。今日、ネットで見ると、その鍼灸院のあった土地にマンションが建てられつつある。
鍼灸、チャングムに登場する。なかなかの技術だと思うし、鍼灸医はそこらの下手な医者よりははるかに上のはずだと思う。逆に下手であればすぐにバレてしまうだけに、時代にそぐわないのかな。
追記:昨日使った用語の「鍼灸医」は「鍼灸師」であった。
それはともかく、カミさんが言うには、「相馬さんは鍼灸師協会の会長だったのでは」と。調べると日本鍼灸師会の元会長、フルネームは相馬悦孝さんである。日本鍼灸師会創立70周年の対談に出席されている。その対談時(昨年11月)の写真も掲載されている。カミさんに写真を確認させた。
紹介された京都の鍼灸院にカミさんが行くと、「相馬先生が名前を覚えてくれてはったんや」と感激されたのも、道理である。また、京都に引っ越すと言うと、亀岡の先にある元明治鍼灸大学(現在の明治国際医療大学)のことが話題に出たとか。そこの講師でもあったようだ。

2022/08/23


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