川北英隆のブログ

こんぶ飴を思い出す

前のブログのように、友人と一緒に日本の将来を考えていたら(そんな大層なもんかいな)、こんぶ飴をふと思い出した。食べたことがあるだろうか。
実家のある郡山に、こんぶ飴の老舗があった。思い出したついでに検索するとホームページが登場した。丸和栄養食品が会社名である。千鳥マークが商標である。
父親がこんぶ飴用のパッケージケースを納品していた。かつては和田食品と称していたように思うのだが、定かではない。
でも「和田」は合っていた。慶応4年(明治元年)に和田さんが郡山の市内(城下町)で創業したとか。きざみタバコ、きざみ昆布が最初だったそうだ。その後、1953年つまり戦後にこんぶ飴の製造を始めたとある。
かなり前、郡山市内を歩いたときの記憶では、こんぶ飴の店があった場所にそれらしき影がなかった。こんぶ飴自身がマイナーな菓子だから、「ひょっとして」と心配していたのだが、今は郡山の郊外に会社があるそうだ。
僕がまだ学生の頃だったと思うのだが、ソフトこんぶ飴を作ったとかで、試食させてもらったことがある。実は元祖こんぶ飴は硬い。子供の歯でも食べるのに苦労する代物だった。だから高齢化社会向きではない。その点、ソフトこんぶ飴が当たったのだろう。
ついでに書いておくと、こんぶ飴はネットで買える。これで商売が成り立つのと思うくらいに安い。でも今ではバイオサイエンスも手掛けているとか。そちらのほうが収益の柱になっているのだろうか。経営の現状は不明ながら、郡山の老舗が1つ、とにかく生き残っていると知った次第である。

2022/09/27


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