川北英隆のブログ

思い出すと毛筆の老舗も

こんぶ飴からの連想で、というか老舗つながりで思い出したのが毛筆の店である。確か「くさか=草加もしくは草下」さんとかが経営していたので、それで検索したのだが、なかなか見つからなかった。
かすかな記憶をたどり、博文堂本舗にたどりついた。ホームページがある。そこに入ると、「やっぱり」だった。なお、ホームページの作りが先の丸和栄養食品と似ているから、互いに助け合っているのかも。
博文堂は「はくぶんどう」と読む。想像のとおり、伊藤博文が由来とある。郡山藩士だった初代が、明治維新を期に毛筆作りを始めたとある。
筆の銘は「入木=にゅうぼく」である。僕の小学校時代は習字の時間があった。一番嫌いな授業だったのだが、そこで使った筆にも「入木」とあったように思う。そんな銘入りのものを買ってもらった記憶はないし、買ってもらえるはずもないから、思い違いかもしれない。
その博文堂は郡山の(当時の)目抜き通りにあった。今は薬師寺のある西ノ京に店を構えているとか。西ノ京には唐招提寺もあるから、筆の需要もそれなりにあるのだろう。今でも伝統工法で奈良筆を作っているとか。
博文堂本舗は株式会社組織になっていて、昭和54年設立とある。確かに、社会人になってすぐの頃、父親から「くさかさんが引っ越した」と聞いた記憶がある。郡山市内の需要が減ったので西ノ京に引っ越し、ついでに株式会社にしたのかもしれない。
何とか郡山の老舗がもう1つ、生き残っているようだ。

2022/09/27


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