川北英隆のブログ

坊主山から油コブシへ

阪急の六甲駅で降り、北口から通りに出る。六甲は摩耶山への登山口である。ケーブルカーも2系統が出ている(多分、ケーブルカーの駅までバスなのだろう)。そのためか、賑やかな駅だった。通りからは摩耶山方面が意外に低く見える。
知らなかったのだが、六甲駅は神戸大学の最寄り駅でもある。2020年、コロナの初年に神戸大学での研究会に誘われた。「川北さんにぴったりの大学」「はあはあと山を登らないと着かない」と言われ、その気になっていたのだが、結局はオンラインでの研究会で終わった。
神戸大学に足を踏み入れたことがなかったので、今回は山歩きのついでとはいえ、横を通れるのかなと期待したのだが、結局はキャンパスの下を歩くだけに終わった。
御影山手の住宅街の上を通って関電の変電所の横に出た。坊主山へは東側から登るのが一番近そうだったから。それと、坊主山の南下にある三角点(246.5m)にも立ち寄りたかった。しかし東側から三角点へアプローチするには草の深そうな谷を越えなければならない。そこまでの趣味はないので、坊主山だけにした。
変電所の奥に作業小屋的なものが点在している。粗大ゴミも落ちている。もっともカシ類の実がたくさん落ちていて、それが救いだった。送電線の下をくぐると、左手(西)の尾根へと上がっていく明らかな道がある。送電塔の巡視路である。その笹の多い道を上ると、最初は暗い林だが、そのうち明るい広葉樹林になる。
坊主山(376m)の山頂はすぐである。東側でサクラの木だったかを育てていて、西側に笹と広葉樹林が茂っていた。木の幹に坊主山の表示がなければ、そのまま通り過ぎそうなピークだった。
坊主山から緩やかに下り、小さな峠で東から上ってくる道を合わせる。その直後、急登になるが、すぐに油コブシの南斜面を巻く平らな道に入り、西に向かって歩く。広葉樹林を植え直した林だとある。途中、大きな岩があり、その先に神戸の展望が広がっていた。
300mほど西に歩くと六甲ケーブル下駅から上がってくる道と合流する。そこから北へ向きを変え、油コブシへと登る。一旦、傾斜が緩くなる。ガマズミが赤い実をタラノキが黒い実をつけていた。秋である。
再度登ると展望台を経て油コブシの山頂だった。少し大き目の岩があり、その横に三角点(625.5m、点名は清水)があった。駅から1時間50分かかった。
上の写真は坊主山の山頂、下は油コブシの山頂である。
20221013坊主山.jpg

20221013油コブシ.jpg

2022/10/13


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