川北英隆のブログ

六甲の摩耶山に登る

少し前、六甲を全山縦走ではなくバラバラに歩こうと決めた。すると候補のコースがいくつも出てくる。今回は天気も不安定だったので、遠方の山を延期し、摩耶山をメインに歩いた。
どう歩くのかは組み合わせがいろいろあった。最終的に次にした。
まず阪急の六甲駅で降りる。そこから北へ、神戸大学の横を歩いて坊主山(376m)に上がる。その後、油コブシ(625.5m)を越え、六甲の主稜に出る。そこから三国(さんごく)岩(802.5m)、新穂高(648m)に寄り道しつつ、摩耶別山(717m)、摩耶山(698.6m)に登る。そして時間があれば、少し戻って長峰山(687.8m)を越えて阪急の六甲駅に戻る。
六甲駅から坊主山へは東側から登った。登り口の手前に作業用の小屋があり、お勧めではないが、一番の近道である。坊主山から先は道が整備されている。森林も手入れされている。よく見ると六甲ケーブル下駅から六甲主稜へのメインのコースが油コブシを越えている。
油コブシ山頂から少し先にはブナの美しい林がある。とはいえ主稜線の手前から建物の裏手を歩くようになり、つや消しである。主稜線に出たのは六甲山上駅の横である。
そこから全山縦走路を北東へ、六甲山頂駅(ややこしい駅名ながら、ロープウェイは休止中)まで歩くことも考えたのだが(そうすると摩耶山から宝塚までつながる)、車道歩きがバカバカしいので実行しなかった。多分、僕にとって永遠につながらないだろう。
車道を西へと歩き、記念碑台という場所にある三角点(796.0m)に立ち寄った。この付近、警察、郵便局、小学校があり、1つの町である。
さらに車道を西に歩き、寄り道がてらに細い車道に入って三国岩を見た。ついでに100メートルばかり奥の三角点を訪れた。ヤブをかき分けて当日の最高点に達した。
車道に戻った後、ハイキングコースを杣谷峠に下りた。そこから徳川道と呼ばれる幕末に作られたという道を歩き、すぐに新穂高へのコースに入った。笹の中ながら道がある。山頂に満足して徳川道まで戻り、100メートルほど杣谷峠へ歩いた後、摩耶山への登山道に入った。一度車道を越えて直登を続けると、摩耶別山である。最高点は水道施設の横という、素っ気のない山頂だった。
少し下ると忉利天上寺(とうりてんじょうじ)である。境内からは神戸、淡路島、友ヶ島の展望があり、その前に摩耶山が広がっていた。
忉利天上寺からは車道とハイキングコースを織り交ぜ、摩耶山を目指す。ロープウェイ駅(掬星台=きくせいだい)の下を過ぎ、少し先に歩くと右手に山頂への歩道がある。登るとすぐに大きな岩と鳥居のある天狗岩に出る。三角点はその横にある。大きな杉林の中で展望はない。少し西にある最高点まで歩き、引き返すことにした。
車道歩きで杣谷峠まで戻り、長峰山に向かった。良いコースなのだが、篠原伯母野山へと下りる通常のコースは「私有地につき通行禁止」との新しい張り紙がしてある。とりあえず長峰山へ向かった。よく整備された道を天狗塚と呼ばれる長峰山山頂まで歩く。大きな岩の上に三角点があり、四囲の展望が抜群だった。淡路島はもちろん、大峰まで見えた。
下りは、山頂の少し東側からハチノス谷西尾根に付けられた巡視路を下った。明瞭だったのだが、町に出る手前、最後の最後で砂防ダムの新設工事があり、ロープで荷物の搬送をしていた。それに気を取られ、道を間違ってしまった。町まで近いのでと、そのまま強行して下ったのだが、これが難儀だった。何とか長峰霊園に出て、後は車道を歩いて六甲駅に戻った。駅から駅までちょうど9時間だった。
写真は、上が長峰山から見た摩耶山(左が摩耶山、右が別山)である。下は同じく神戸の展望である。右奥に淡路島が見え、その手前に六甲全山縦走の起点(鉢伏山と鉄拐山)がある。
20221012摩耶山.jpg

20221012神戸と淡路島.jpg

2022/10/12


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