川北英隆のブログ

正月堂を経て島ヶ原へ

三国塚で遅い昼食にした。松が、とくにその枝振りが美しかった。展望は伊賀上野方面がちらっと見える程度である。風は防げても寒いので、しばらく休んだ後、山頂の南を通る三国越林道へと下った。
途中に展望台がある。高旗山同様に展望が素晴らしい。林道から上がってくる夫婦の観光客に出会った。山に入って初めての人影だった。林道からの道が整備されているため、シーズンには観光客があるのだろう。
後は三国越林道を歩く。途中で蝙蝠岩をはじめ大きな岩に期待していたのだが、どれも林道から急な斜面を下るか上がるかしないと見られない。そのためパスした。そのうちの1つ、天狗岩は三国塚林道の見晴台へ上る道の脇にあり、下から垣間見ることができたが。
3キロほど歩くと、奥村という村落ヘ下る道が右手(南)にあり、テープの印もある。それを下ることにした。かつてよく踏まれた道のようだが、例に漏れず今は誰も通らないのに近い。幅の広い道を落ち葉や枝を踏みしめて下る。今はまだ十分に歩けるが、いずれは廃道になるのかもしれない。
奥村に下りる手前に獣避けがある。扉を紐で縛ってある。その結び目の乾いた硬さからすると、僕が久しぶりの通行人だったようだ。
奥村の中は南に下り、山裾の村を縫う車道に出る。後はその車道を歩き、島ヶ原駅に向かう。その途中、今回の目的に1つだった正月堂がある。東大寺の別院ということで、番号が東大寺の有名な二月堂に続く。その正月堂自身、立派なお寺である。
それに参った後、摩崖仏などにも立ち寄りつつ、島ヶ原駅に出た。島ヶ原は昔の宿場町だったとのことながら、立ち寄ったこともなかった。今回も島ヶ原の町そのものは散策しなかった。次回(?)の宿題である。
上の写真は正月堂である。下は島ヶ原駅の手前にあった石薬師堂の磨崖仏である。祠の扉を開けて拝む。
20221223正月堂.jpg

20231223石薬師.jpg

2022/12/23


トップへ戻る