川北英隆のブログ

雪とJR西に思う顧客目線

またもやJR西がしくじった。24日の大雪の夜、東海道本線の京都付近でポイントが作動せず、最長で10時間近くも乗客が車内に閉じ込められ、放置された。最初の原因は、ポイントを大雪でも動くようにしなかったことにあるとか。
東京での出稼ぎの頃、大雪の予報になると中央線の線路に火が焚かれた。カンテラ式融雪機と言うらしい。ポイント部分の雪を溶かし、雪の日でも作動させるためである。
JR西の東海道本線にもこの装置がある。だのに「雪の量は火を焚くほどではない(事前に設定していた融雪機の稼働基準以下の積雪量)だろう」と判断したそうだ。実際は、その判断を超えて雪が降った。24日の雪が京都付近に集中したのは、25日のブログに書いたとおりである。
京都には私鉄も入っている。阪急、京阪、近鉄である。3社は融雪機を稼働させ、ポイント故障を防いだらしい。JR西との大きな差である。
融雪機の稼働基準があり、それに基づいて判断したのなら、それは仕方ないかもしれない。しかし、電車が弁慶のように立ち往生した時の対応がひどかった。ポイントの修理を優先し、乗客を(修理の邪魔になるためか)電車から降ろさなかったのである。しかも電車は混み合っていたとか。
10時間も混雑した電車に閉じ込められたらどうなるのか。脳みそのある人間ならすぐにイメージできるだろう。
小学校の時、悪いことをしたら、先生に「廊下に立ってろ」と怒られた。JR西の社員は優等生ばかりで、立たされた経験がないのか。普段は電車の中で立たないのか。ちなみに私鉄では、電車が空いていても社員は立っている。
おしっこはどうするのか。喉が渇くこともあるだろう。そんなことをイメージできずに10時間も乗客を放置するなんて、JR西の幹部は超人かもしれない。
雪の残った京都市内を歩いていると、店の前の雪をかかずに放置してある店を見つけてしまう。そんな店には絶対に行くまいと思う。顧客を見ていない。
食べ物を扱っている店なら、倉庫や調理場で何をされているのか非常に危うい。犬の糞をつかんだ手で大根やネギを刻んでいるかもしれないし、床に落とした野菜や包丁を洗わずに使っているかもしれない。
普段起きない状況に遭遇したとき、本性が出る。JR西も京都の雪かきも同じだ。そう思って町を散歩するのも楽しい。
そこの兄ちゃん、姉ちゃん、スマホ歩きをしてる場合ないで。犬糞を食らうかもしれへんで。食らうて賢くなろか。

2023/01/27


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