川北英隆のブログ

高級住宅街の生活は極楽か

最近よく歩いている六甲山の南側や東側には関西の高級住宅街がある。とくに丘陵の上が人気らしい。「でもね」と、貧乏人の一角を占める者として思うのは、高級住宅街に住んで極楽や天国気分を楽しめるのだろうか。
大阪から西宮、芦屋や神戸に行くには3つの鉄路がある。北から順に阪急、JR、阪神である。住宅地としての高級度もこの順だと、よく聞かされたものだ。
カミさんの姉がかつて住んでいた家の最寄り駅は芦屋だった。実は阪神の芦屋だったので、周囲に高級感は何もなかった。
六甲の山に登るためには、どうしても高級住宅街を歩くことになる。確かに立派な家があり、屋敷と呼べるクラスのものも混じっている。先日の山の登山口も高級住宅街なのだが、その庭付きの大きな家の車庫には3ナンバーの車が2台並んでいた。
思うに、多くの立派な家から駅までの足をどうするのか。会社の経営層であれば、勤務のために社用車が迎えに来るのだろうから問題ない。それではリタイアすればどうするのか。顧問とか称して会社に席を残すのは、この足の必要性からだろうか。
生活するとなると、奥さんの買い物のことも考えてしまう。大金持ちであれば女中さん・・とは今は呼ばないか、猫村さんのようなお手伝いさんが買い物に行くのだろう。これも主人がリタイアし、収入が減ればどうするのか。ましてや高齢化社会になり、お手伝いさん自身が老人になってしまう時代である。
子供が学校に通う方法も考えさせられる。歩くとなると山の分校に通うのに似てくるのではないか。
思い出したのは、西宮の高級住宅街にある創業者の住宅を会社の施設として利用していた例である。正確な場所は覚えていないが、駅から車で(もちろん乗せてもらい)狭い道を山へ向かって上がっていったのは覚えている。広い座敷からは庭越しに海岸付近の灯が見えた。創業者が居住していた頃は、その灯を楽しんだと思える。
僕も「山手の住宅がいいな」と思った頃があった。僕もカミさんも元気そのものだったから何の支障もなかった。そうそう東京に住んでいた頃、借家を追い払われ、家探しをしたのだが、条件は「高台にあり、駅から20分程度歩くこと」だった。「遠いから安い」ことも理由なのだが。
今ならそんな条件は絶対に考えない。駅からの条件はせいぜい10分だろう。さらに近くで買い物できること、飲食店があることを条件にするだろう。
まとまりがなくなった。言いたいことは、1つは高級住宅を羨ましいと思わないことである。もう1つは、家を手当するのなら、老後のことまで考えることである。老後にさっさと施設に入るのなら別かもしれないが、施設は施設でいろいろと不自由かなと、カミさんの知り合いのお婆さんが入った施設の話を間接的に聞く度に思っている。

2023/01/08


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