川北英隆のブログ

土手では春が満開

加茂の北側の山歩きは低山かつアップダウンがあまりなく、距離も短かった。でも汗を少しかいてしまう。春である。そんな中、春の花が咲いていた。
木々の花は見なかった。茶畑として山が切り開かれているからだろう。その代わり、土手や畦に花が咲いていた。ツクシは見なかったのだが、タンポポが咲いていた。それと多かったのがオオイヌノフグリの青紫である(写真)。一面に咲いている箇所がいくつもあった。
子供の頃、春一番に見かけるのがこの紫の花だった。名前を知らなかった。小さな花だから無視に近く、その後を追うように咲くタンポポ、ツクシ、レンゲに目がいってしまった。水辺にはセリもあったかな。
名前を知ったのは中学1年のときだったと思う。理科の先生が紹介してくれた。かわいそうな花の名前の由来を聞いてクラス全体が大笑いした。
調べると、オオイヌノフグリは明治にヨーロッパから渡ってきた外来種だそうだ。何故「大きい」と付くのか疑問だったのだが、イヌノフグリというもう少し小さな種が元々日本にあって、それよりも大きいからとある。
その在来種の方はオオイヌノフグリに負けてしまい、今は絶滅危惧種になっているとか。一度見てみたいものだ。
付け加えておくと、オオイヌノフグリはクワガタソウ属である。高山植物(亜高山かな)にクワガタソウがある。「同じ形の花なのに、この名前の差は・・」と思ってしまう。
そうそう、カミさんは小さい頃、「チャワンカケソウ」と言ったとか。当時の茶碗は青いというか紺が多かった。これもまたゴミみたいな名である。
20230306オオイヌノフグリ.jpg

2023/03/06


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