川北英隆のブログ

といし山へ

といし山から三峠(みとげ)山のコースは以前から目をつけていた。ヤブがありそうなので冬が狙い目である。今年は春が早いながらもまだ大丈夫というわけで、少しコースが長いこともあり、天候を見計らって決行した。
山陰本線の園部以降は単線となり、不便である。加えてJR西はコロナ以降、ケチケチ作戦に入っている。京都から福知山方面への直行列車が減り、かつ連結車両数も少ない。
2両連結のワンマンカーに乗って下山駅で降りた。と、少し機械を探したものの、スイカ(僕はイコカではない)が使えない。「帰り、二条駅で精算するしかないな」と思いつつ、駅前の府道を北西に向かって歩いた。当日の朝はかなり冷え込み、田には霜が降りていた。
線路を渡り、知野辺の村中で府道から分かれて北に折れ、質美川を渡る。山陰本線の鉄橋がはるかに高い。橋梁の下に蛭子神社の鳥居がある。
橋から上り坂になり、北久保に入る。村中を東に歩き、石灯籠の先で北に折れる。獣避けを抜けて少し上がると、といし山の南東尾根の先端である。
尾根沿いの祠を2つ過ぎ、少し下った後、本格的な登りが始まる。雑木林の中、道は広い。かつては採集した砥石の原石を運んだと思える道ながら、今は使われていない。その証拠に最初は松の幼木がヤブとなっていて、少しうるさい。そのうち落葉広葉樹が多くなり、落ち葉が深くなる。
一旦傾斜が緩むが(391mの独標付近)、再び傾斜が急になり、また岩が多くなる。採石したような箇所もある。時々、石英の塊も転がっている。地質的に複雑なようだ。
最後に急登すれば山頂に達する。落葉広葉樹の中の山頂だった。欠けた三角点(535.9m、点名は質美)がある。木の間から和知付近の名山、長老ヶ岳(917m)が大きかった。
ちなみに、地形図に「といし山」とひらがなで表記されている理由は不明である。「砥石山と書いても難しくないやろに」と思うのだが。
上の写真は北久保の石灯籠である。下はといし山の山頂である。
20230322北久保の石灯籠.jpg

20230322といし山.jpg

2023/03/22


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