川北英隆のブログ

同級生の奥さんの訃報

今朝、電話が鳴った。朝の電話には不吉な響きがある。その不吉さの実像と何回か巡り合ったことを瞬間的に思い出しつつ、受話器を取った。やはり訃報だった。
大学時代の同級生Oの奥さんが亡くなったとの、O自身からの連絡だった。奥さんとは何回か会ったことがある。子息の結婚式、Oに誘われて家を訪れた時、Oが奥さんと一緒に2回だったか、3回だったか京都に来た時、以上だろうか。
Oとは大学の同好会(山歩会)で一緒だった。就職活動の時、「株式投資で大阪の会社」を探していると言うと、そのキーワードなら「日本生命」と教えてくれたのがOである。それまで生命保険会社といえば、父親との関係で朝日生命くらいしか知らなかった。同じ山歩会の同級生Hが朝日生命に就職していたのを後年に知ったのは、彼の僕に対する助っ人的役割を意味していたのかもしれない。
とはいえOとの付き合いには必ずといっていいほど、障害物が伴っていた。大学の修学旅行と称して出掛けたヨーロッパでは彼の現金が不足したとかで、1万円だったかを貸した。おかげで貧乏旅行になった。その後で一緒に登った台高の薊岳では、一度登っていたにもかかわらず道を見失い、月明かりを頼りに何とか山小屋にたどり着いた。彼が証券会社に職を見つけて東京に転居してきた当初、彼の名義で証券経済研究所の図書館に入っていると、係員に何回目にか見つかり(何故見つかったのかは今でも不明だし、図書館では調べ物をしていただけなのだが)、注意を受けた。以上、いくつか思い出すままに書いておく。
そのOも奥さんも、いろいろと苦労したようだ。奥さんとOとは一度離婚し、再婚したと記憶している。それぞれの理由はよく知らないし、知ろうともしなかったが、Oが卒業後に就職した銀行を2年だったか3年だったかで辞め、司法試験浪人をしていたことと関係があるのかもしれない。奥さんが二科展で受賞をし、美術の教員として働き口を得ていたことが関係しているのかもしれない。
そして、Oと奥さんは、これも不確かな記憶ながら、高校か中学の同級生である。だから奥さんの享年は71歳か72歳である。若いというべきだろう。
何回か会った縁である。馬渕さんのご冥福をお祈りしたい。

2023/09/08


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