川北英隆のブログ

忘れた頃のコロナかな

新型コロナは忘却の彼方に去ろうとしているようだ。との表現はオーバーにしても、電車の中でマスクをしていると笑われそうなくらいの状態になっている。新幹線でも地下鉄でもそうだ。しかし、コロナの逆襲は静かに進んでいる。
友人からのメールによると、埼玉県の5つの高校では文化祭の後、合計500人以上の感染が確認され、学校閉鎖になったとか。友人の子供が通っている中学校でもコロナに感染したとかで欠席者が増えているため、学級もしくは学校閉鎖に近づいているらしい。
とはいえ、マスコミがコロナの状況を報じることは少ない。日経新聞を読んでいるかぎり、忘却の彼方という表現が当てはまる。僕は紙面の隅々まで目を通しているというか、少なくとも見出しは見ている。しかし最近、コロナという文字の記憶はない。目が悪くなっているのせいかもしれないものの。
コロナの文字はネットのニュースで見るくらいである。無防備だとリスクがあるので、時々確認のため、NHKのネット情報を見ている。「NHK コロナ」で検索するといい。厚労省が定点把握として発表するデータが見られる。これが一番ちゃんとしていて、見やすい情報だろう。
他方、日経新聞は、検索するかぎり、5/8にコロナがインフルエンザと同じ5類に格下げされて以降、状況のニュースはほとんど何も引っかからない。読売新聞はというと、ちょろっと定点把握された感染者数が引っかかるが、それを見ただけではよくわからない。他の新聞社は割愛した。
経済活動に悪影響のある「暗いコロナ」のニュースを故意に避けているのだろうか。コロナ一色になってしまうと、広告にも影響するだろうし。とはいえNHKに負けているのは事実である。とすれば、各社のNHK批判に迫力がなくなってしまう。国民として「中立的で頼れるのはNHKだけ」になってしまいかねないから。
NHKのサイトによると現在のコロナの感染状況は、昨年末から今年年初にピークになった「第8波」にほぼ匹敵している。コロナの症状が軽症化しているから、検査に行かない場合も多くなっていそうだろうから、むしろ今の方が多い可能性もある。この点は友人と意見が一致した。
そういえば、京都に修学旅行に来ている中高生にマスク姿が目立つ。「何でや、まじめなんかな」と思っていた。本当のところは、学校では状況を把握していて、「暑さに耐えられないのであればともかく、感染しないようにマスクを」と注意しているのかもしれない。そうであればマスコミの上にある。

2023/09/14


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