川北英隆のブログ

木地山峠から駒ヶ岳へ

木地山峠を中央分水嶺高島トレイルが通っている。このトレイルは、部分的に不明瞭な箇所があるものの、マニアックなコースとしては比較的整備されている。
峠のお地蔵さんと別れ、北へと上がる。東側が植林、西側が広葉樹林の稜線が山頂付近まで続く。最後に急登し、東西に伸びる稜線の西側に出る。軽く登れば825mの桜谷山と呼ばれるピークである。当日の最高地点だった。
桜谷山の最高点は疎な広葉樹林の中にある。東側に少し下れば稜線上に木がなくなり、展望が素晴らしい。反時計回りに、百里ヶ岳、三国岳、朽木の山々、比良、鈴鹿、霊仙山、琵琶湖、伊吹山、金糞岳、三重岳、三十三間山、日本海が望めた。もちろん眼前には、これから歩く稜線が続いている。
稜線を東に下る。稜線にはブナの目立つ疎な広葉樹林が続くのだが、草地の部分もある。展望の得られる快適な縦走路である。アップダウンもそれほどきつくない。高島トレイルの中でも一番推奨できる箇所だと思う。独立標高点756mのピークを過ぎて下ると池ノ河内越である。現在、若狭側の池ノ河内に下るのは不可能とある。
池ノ河内越から登ると与助谷山と呼ばれる750mのピークである。木地山方面に下りられる。その後、徐々に広葉樹林が深くなる。
696mの独立標高点ピークを越え、次のピークに登り返すと、林の向こうに駒ヶ岳が見えてくる。平らに近い稜線を歩き、駒ヶ岳への分岐に出る。山頂へは北へと少し歩けばいい。
三角点(780.1m、点名は寺山)は小高い岩の上にあった。山頂付近は開けていて、琵琶湖が見え、武奈ヶ岳と三重岳、三十三間山が近くまで迫っていた。山頂で景色を楽しみながらの昼食にした。隠れた名峰だと、ふと思った。
上の写真は桜谷山から見た三重岳(中央)と三十三間山(左)である。下は駒ヶ岳山頂である。左側の岩の上に三角点がある。
20231005桜谷山からの三重岳.jpg

20231005駒ヶ岳.jpg

2023/10/05


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