川北英隆のブログ

行者山を越えて朽木へ

中央分水嶺は駒ヶ岳から南に折れる。しばらく下りが続き、その後は小ピークをいくつか越えた。この付近には谷側に下る分岐があるものの、道標が設置されている。
途中に駒ヶ池がある。浅いようだが水が溜まり、水草が繁茂していた。ぐるっと一周する道もあったが、稜線をそのまま直登し、小ピークを越した。この付近で純粋な広葉樹林が終わり、植林が出てくる。大きく登ると独立標高点744mのピークである。ここから三角点ピーク、池原山を経て朽木方面に下る道が分岐している。
分岐を東北東にとり、稜線を下る。トリカブトが咲いていた。鞍部から登り返すと独立標高点693mのピークである。直進すると県境尾根である。中央分水嶺は南東に下るのだが、この下りが長く、かつ雑木の多い稜線だった。
下り切る直前でルートが左に折れる。この部分は迷いやすい。最後は溝状の箇所を下り、車道に出る。横谷峠である。駒ヶ岳から下ると峠の少し南側に出る。峠まで上がり、行者山への縦走を続ける。ルートの両側の入口には標識がある。
行者山へは基本的に植林の多い登りである。ジョロウグモの巣も多い。地味な縦走路だからあまり歩かれないのだろう。途中、ミズナラの林があったのは救いだった。
小ピークを越えていき、いよいよ最後の小ピーク(570m)と思っていたところ、少なくとも5匹のサルがコースを悠然と横切っていた。実は今回のコースだが、上根来でシカの糞をたくさん見たものの、稜線ではヌタ場と、イノシシが体を擦り付けたような地面と木を見た数ヶ所ずつ見た程度で、獣の気配は少なかった。それだけにサルは意外だった。
その小ピークを越し、軽く登り返すと行者山の三角点の北西側に出る。平らな山頂部分を歩き、三角点(586.8m、点名からみ谷)を見つけた。周りには苔と杉の倒木が目立つ。
高島トレイルの縦走は行者山までにし、南へと稜線を下った。最初は倒木を避ける必要があった。すぐに尾根に戻り、下っていくと、植林の中に薄く踏み跡が出てくる。山頂から高度差50m少し下った地点で少し西に折れるようにし、引き続き尾根を下る。この付近の下りが一番急だった。尾根は明瞭なので迷うことはない。
徐々に勾配が緩くなり、踏み跡も明瞭になる。小さな祠を過ぎ、最後に東へ折れるようにして下ると獣避けの囲いに出る。鎖とカンヌキの二重構造の扉をくぐると車道のすぐ上である。コンクリートの上を下り、道路に出る。
後は車道を歩くだけなのだが、バスの時間にギリギリ間に合う程度だったので急いだ。朽木の手前から国道367号線に入る。歩道がないものの、交通量は多くない。バス停は朽木支所前ではなく、川の反対側にある朽木グランド前を使った。
上の写真は駒ヶ岳、下は行者山の三角点である。
20231005駒ヶ池.jpg

20231005行者山.jpg

2023/10/05


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