川北英隆のブログ

期せずして篠山南部の2山へ

今年の締めとして「日本へそ公園駅」から山に入ろうと思った。「へそ」とは東経135度北緯35度のこと、日本の経度緯度の中心的な位置である。この駅に行くのは、篠山もしくは加古川からになる。朝は福知山線の篠山経由が便利なのだが、事件が起きた。
どう行こうとしていたのか。京都から阪急を使って十三経由で宝塚に出る。そこでJR福知山線に乗り換え、篠山(駅は篠山口)を経由で谷川駅に出る。その谷川駅で加古川線に乗り換え、日本へそ公園駅、西脇市の北部に到着する。
日本へそ公園駅への距離は、篠山経由のほうが加古川から加古川線に乗るよりも短い。だから接続さえ良ければ上記の宝塚、篠山、谷川経由が便利である。ただし通常は接続が悪い。昼間は2、3時間に1本しか列車がないため、昼間は加古川線の西脇市駅に出て、そこからタクシーになることもあろう。
さて、早朝の「これしかない」接続を使って宝塚の手前に差し掛かったところ、車内の電光掲示板に「振替輸送」の文字が流れていた。「ひょっとして」と思い、スマホで調べたところ、福知山線が遅延とのこと。宝塚の先、三田で列車が動物と接触したとある。
イノシシかと思ったが、そこまではわからない。調べると「福知山保線区ではシカやイノシシ、ツキノワグマの線路への侵入、電車と接触などが年間で900件を超えて・・」(2023年12月12日、両丹日日新聞)とあった。とくにシカが線路の鉄分を舐めに来るとか。
JR宝塚駅のホームに着くと、遅れていた福知山行きの快速が入線したところだった。「これに乗れれば接続に間に合う」と思ったのだが、その昔に使っていた京王線のラッシュ並み、背中から入って押し込まないといけない。そこまでして「今日登らないといけない山」の計画でもないので、次の列車を待つことにした。しばらくして来たのが三田行きの普通だった。
比較的空いていたのでスマホで次善策を探した。日頃の「研究」のおかげで代替案がすぐに見つかった。篠山の1つ手前、南矢代駅から徒歩で往復できる愛宕山(648m)と三国ヶ岳(648m)である。後で気づいたのだが、2つが同じ標高とは縁起がいい。
三田で篠山行きに乗り換えた。南矢代駅に近づいたところ、もう少し頑張ってくれれば計画していた篠山口での乗り換えに間に合うと思ったが、10分程度届かない。乗り換えの列車が待っていてくれるかどうか試す手もあったのだが、乗れなかったらもう一度計画の立て直しになる。
南矢代駅で降りた。歩き始めると付近の田畑は霜で真っ白だった。頭の中が真っ白にならなくて良かったと思った。

2023/12/28


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