川北英隆のブログ

インプラントの完了

書いていなかったと思うのが、奥歯のインプラント化である。2022年の10月某日、子供でもあるまいに、夜中に急に歯が痛くなり、急いで敗者違う歯医者に頼った。京都に来てから数回通っていた歯医者が定休日だったため、初見の医院を見つけ、電話して出向いた。
痛くなった歯は、子供の頃、最初に虫歯になった奥歯だった。それを治療し、金属を被せたのだが、やがて隙間から菌が入るのだろう、金属の被せ直しを何回かした。ただし、その度に歯が削られ、基礎状態が悪くなり、ついに抜く必要が生じたわけだ。それが冒頭の2022年の10月だった。
実は抜歯した数年前から「調子が悪いな」とは感じていた。その時に歯医者に行ったなら、もう数年は持ったかもしれない。とはいえ最初に虫歯になってから50年以上が経つから、「いずれどこかで」だったとも思う。
それで、抜歯した後にどうするのか。奥歯だからそのままでもいいかと思ったのだが、歯医者から「歯が伸びて噛み合わせが悪くなる」と言われた。ブリッジの処置はというと、左右の歯を削った後に3本の歯に金属線を渡すという。「健全な歯が痛むやん」というので、ブリッジは即座に消えた。
残りの人生が10年程度だとすれば、噛み合わせが悪くなっても大した影響がないだろうから、「歯無しの状態でもいいか」と思った。その一方、ひょっとして20年くらい生きたらどうしょうかとも思った。その結果、インプラントに合意してしまった。
抜歯から1年半弱、紆余曲折があり、ついにインプラントが完了した。費用はというと60万円少しである。「複数本、歯をインプラントにすれば家が建つ」と、辺境への旅行に一緒した商売っ気のない歯医者から聞いていたのだが、それは大袈裟らしい。とはいえ1本がせいぜいのところか。
これから先、定期的に歯医者に出向く必要があるし、日常的に歯の手入れをしないといけないらしい。面倒なことになったものだ。子供の時、歯の手入れが肝心だと、ちゃんと教えてもらっていれば良かったのか。と、「今更どうしようもない、そんなもんやで」との声が前歯に、隙間風のように走った。

2024/02/27


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